【実体験】なぜ二代目社長は会社を潰すと言われるのか①

二代目社長は会社を潰す

二代目社長はダメな人が多いとよく聞きます。

試しにgoogleで検索をしてみても、サジェストに「ポンコツ」だの「クズ」だの「会社を潰す」だの「無能」だのと出てきます。

僕自身、家族経営の町工場で二代目社長の下で働いており「やはり二代目社長はダメだなあ」と痛感します。

なぜダメなのかと自分なりに考えてみたのですが、それは二代目社長の育った環境が原因なのではと思いました。

今回は「なぜ二代目社長はバカだのポンコツだのクズだの会社を潰すだのと言われるのか」について、僕が身近で見ていて感じたことをまとめてみました。

もちろん、二代目でもさらに会社を発展させる社長もたくさんいます。あくまでも僕が働いている家族経営の町工場です。全ての二代目社長に当てはまるわけではありません。

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目次

二代目社長はおぼっちゃま

中小企業と言えど、経営者の家庭は平均的な家庭よりは裕福です。二代目社長はそこに生まれて甘やかされて育ちました。

僕の会社の二代目社長は「子どものころはイケイケで、いい思いをした」とよく言っています。

お金に苦労したことがないということ

お金で苦労をしたことがないので金銭感覚がズレています

ほしいと思ったものはとにかく買います。「やりくりをする」ということが頭にないようなお金の使いかたをします。

新しい買い物をする際に、ろくに検討せずに買ってしまいます。失敗しないようにサンプルを取り寄せたり、他社製品と比較したり、そういうことを全くしません。

その結果、思っているような使い方が出来なかったということがしばしばあります。

少ないお金でやりくりをした経験があると、せっかくのお小遣いを無駄にしないようにと色々とリサーチをする癖が自然と身につくものだと思います。しかし裕福な環境で育ったおぼっちゃまは、それが身に付けられませんでした。

僕の場合はお小遣いが少なかったので、数百円の中古のゲームソフトを買うのにもパッケージを穴が空くほど見たものです。

自分で掃除をする習慣がない

身の回りのことは母親に全部やってもらっていたようで、掃除ができません。

掃除をしたことがない人なので、掃除をする習慣がありません。「掃除のやり方を知らない」という言い方のほうが正しいかもしれません。その人がトップの会社ですから、社内は散らかる一方です。

たまに社長の母親が掃除をしていますが、ひとりでできる範囲には限界があります。年末に半日ほど大掃除をやりますが、蛍光灯拭き掃除と各自の作業机などで手一杯です。

僕が入ったばかりのころに「掃除は何も生み出さないから無駄な時間」と言っていたことがあります。こういう考えの人なので「じゃあ従業員が率先して掃除をする時間を作ります」なんて提案をしても「掃除なんかしないでその分手を動かせ」と言われます。

本来は掃除も大事な業務のひとつです。掃除することによって業務効率がアップすることだって大いにあり得ます。しかし、掃除をしたことがない、掃除を無駄だと思っている人間には通用しません。

また物の捨て方を知らないので、壊れて使えなくなったものや買ったけど使えなかったものなどは「とりあえず倉庫に入れておく」という運用です。倉庫に入らない大きな機械は現場に放置されます。

かつて、二代目社長がトイレ掃除用ウェットシートの蓋のシールを剥がして捨てていたときには「本当に何もしたことがないのか」と頭を抱えました。

二代目社長はビジネススキルがない

身に付けられなかったビジネススキル

僕の会社の二代目社長は、学生自体にアルバイトをした経験がろくになく、高校卒業後は数年間親のお金で海外へ遊びに行ったそうです(社長が言うには留学)。帰国後、家業は継がないと飛び出すも数日で辞めて親の会社に就職しました。

絵に描いたようなダメな二代目社長は、他社で働いた経験がありません。

親の会社は小さな町工場です。小さな町工場に一般的なビジネスマナー研修などはありません。業務マニュアルすらありません。

そのため、社会人経験がないということは、ある程度の規模の会社だと自然と身につくような

  • 基本的なビジネスマナー
  • マネジメントスキル
  • ハラスメントへの意識 

などの一般的なビジネススキルがないということです。

社会人としてのコミュニケーション能力も身につかなかった

社長の息子ですから、気を遣うどころか周りから気を遣われます。
コミュニケーション能力は養われず、他人の気持ちを汲み取ることができません。

親は経営者なので大きな後ろ盾を持っています。おぼっちゃまは嫌な上司との付き合い方に頭を悩ませたこともないでしょう。

会社の飲み会はいわば家族の集まりに使用人たちがついてくる会合です。「会社の飲み会は気をつかうからニガテ」という意識がありません。

断ろうものなら「あんなに楽しい飲み会に行かないなんてもったいない」とまっすぐな目をして言われます。本心からそう言っているのがタチが悪くおそろしいです。

二代目社長は自己評価が高い

アルバイト経験や他社での社会人経験がないということは、自己評価が高いままの可能性があります。

入社したときから社長の息子であり、先代が亡くなってからは社長です。「その他大勢」のような扱いを受けたことがありません。

僕の恥ずかしい話を少々‥‥。
小さいころにドラクエにだいぶ影響を受けて、自分は選ばれし勇者で導かれし者だと信じていました。
「稀有な存在で人より優れている」と。

しかしながら、アルバイトであったり社会に出たりして働くようになってからのことです。
すごい先輩を目の当たりにしたり、お客さんにクレームを言われたりすることがありました。

そういった経験を通じて「あ、自分は天才でもない凡庸な人間なんだ」と気付かされました。
選ばれた人間ではないんだと受け入れざるを得ませんでした。

他社で働いたことのない二代目社長は、そういった経験がありません。挫折を知らないまま年齢だけを重ねています。

先代の築いたものの上に乗り、大事に大事に甘やかされたようで、技術レベルを高めようとしません。聞いたら全部教えてもらえる環境で育ったため、高め方を知らないのかもしれません。

僕の会社の二代目社長は、難易度が低く、利益率の高い仕事を独占しています。そして「自分が稼ぎ頭だ」とよく言っています。

難易度の高い仕事や製作実績のない仕事は従業員に全て任せっぱなしです。

一番経験年数はあるのに、技術レベルは低いままです。

しかし二代目社長は、

  • 自分が一番稼いでいて
  • 経験年数が長く
  • なにより社長であり
  • 挫折経験もないため
  • 自分が一番仕事ができる

と思い込んだままです。

以前二代目社長が出来の悪い従業員のことを「残念な人」とよく言っていました。しかし誰よりも「残念な人」は努力をしてこなかった二代目社長なのです。

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まとめ:おぼっちゃまな二代目社長は評判が悪くて当然なのでは

今回は二代目社長がなぜ評判が悪いことが多いのかについて考えてみました。

  • そこそこ裕福な環境で
  • 何不自由なく甘やかされて育ち
  • 苦労や人の痛みを知らないまま歳だけを重ねた

ことが原因ではないでしょうか。

僕自身この記事を書いていて、こんな人から給料をもらっているのかと思うと情けない気持ちになりました。

早く手に職をつけて今の状況から抜け出さなければなりません。

まだまだ感じることはたくさんあるので、機会があればまた同じようにまとめてみたいと思います。

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