ワラーチの作り方:2年ぶりにワラーチを自作した

ワラーチの作り方アイキャッチ

少し前にワラーチを2年間普段履きしての感想を書きました。

ワラーチはランナーの方々に愛用されている履物ですが、ランニングを趣味としていない人にものおすすめしたい履物です。

僕自身ランナーではありませんが、毎日履いています。単純に履いていて気持ちがいいんです。

さて、そんな2年間履いていたワラーチですが、左のかかと部分に穴があいてしまいました。

ソールに穴のあいたワラーチ

はじめは小さな穴でしたが、どんどん大きくなりさすがにみっともない大きさに‥‥。

観念して2年ぶりにワラーチを自作しましたので、その工程をまとめてみます。

ワラーチの自作に興味のある方だけでなく、非ランナーの方にもおすすめですよ!

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目次

ワラーチづくりに必要なもの

ワラーチの材料

ビブラムソールとパラコード

ビブラムシート

僕は厚さ7mmのものを使用しています。

10mmの厚さだったり、ソールのパターンも違ったり、いくつか種類があるので好みのもので良いでしょう。

僕は単純に薄いほうが裸足感覚だろうという安易な考えで選んだだけです。あと安かったので。

Vibram FiveFingers(ビブラムファイブフィンガーズ)

パラコード(4mm径のものを1.5m×2本)

中に芯が入った丈夫な紐です。

僕は多くの方が使用しているパラコードをつかっていますが、丈夫な紐であれば何でもいいのかもしれません。

パラコードは本当に強くて、ワラーチの紐は地面と直接擦れるんですが2年間履いていて切れたのは1度だけです。

ちなみに僕が使っているのは4mm径の9芯のタイプです。芯が多いほうが丈夫らしいという安易な考えです。

必要な工具類

穴あけポンチ(4mm径)

ビブラムシートに紐を通すための穴をあける際に使用します。100円ショップで買いました。

ピンキリだと思うので、高いものはサクッと穴をあけられるのかもしれません。

ハンマー

穴をあけるときにポンチを叩きます。

できれば大きなゴムハンマーなどがよいでしょう。僕は小型のハンマーしか所有していないため、穴あけの作業が大変です。

ハサミ

足型を取った紙やビブラムシートを切り取るのに使用します。裁ちばさみやキッチンバサミのような大きくて切れ味のよいもののほうが作業が楽です。

ペン(書くもの)

足型を取ったり、ビブラムシートに書き写す際に使用します。僕は鉛筆と黒マジックを使います。

A4サイズ程度の紙

足型を取る際に使用します。

足のサイズが収まる大きさであればなんでもよいです。書いた線が見えればチラシの裏などでもかまいません。

ビブラムシートに直接書く場合は不要です。

マイナスドライバー

ビブラムシートに開けた穴にパラコードを通すときにあると便利です。千枚通しなど硬くて先端の細いものであればなんでもよいでしょう。

ライター

パラコードがほつれないように先端を炙ります。

持っていないのでガスコンロでやってしまいます。火の取り扱いには気をつけましょう。

ワラーチの作り方

ワラーチの作り方はざっくりと4工程です。

  1. 足型を取る
  2. ビブラムシートをカットする
  3. ビブラムシートに紐を通す穴をあける
  4. ビブラムシートに紐を通す

今回完成までにかかった時間は1時間程度でした。一度はじめてしまえばあっという間にできあがります。

足型を取る

紙に足を乗せて足型を取る

紙の上に足を置き、鉛筆で輪郭をなぞります。

足って「こんなところがくびれていたのか」「こんなに左右差があったのか」など発見があって結構面白いです。

足型

なぞり終えたら指のラインを丸く繋げて、完成形のシルエットを作ります。

一回り大きく作る方もいるようですが、僕はジャストサイズで作っています。

大きめに作ったことがあるんですが、つま先部分が地面に引っかかって歩きづらかったのでやめました。

足型が取れたら紙をハサミで切り取ります。

ビブラムシートに足型を書き写す

切り取った足型をビブラムシートに当てて、マジックでなぞって書き写します。

ビブラムシートをカットする

書き写したマジックの線に沿って、ハサミでカットします。

ビブラムシートは厚みがあるのでなかなか切りにくいです。

使うハサミは裁ちばさみやキッチンバサミなどの大きくてよく切れるものがいいです。

足型に切り取ったビブラムシート

ビブラムシートに穴をあける

パラコードを通す穴をあけます。

ビブラムソールに穴を開ける位置

穴の位置は

  1. 親指と人差指の間の付け根
  2. 1の1cm程度上
  3. 内くるぶしの手前(土踏まずの一番高いところでもOK)
  4. 外くるぶしの手前

ちなみに少しくらいズレても大丈夫です。

作る人によって穴を開ける場所の基準は違うと思います。それでもみんな「ワラーチきもちいい!」って履いているわけですから、なんとかなります。

ポンチとハンマーで穴をあけます。

ポンチとハンマーとワラーチ

僕が所有しているハンマーは小さくて非力なので、穴を開けるのに苦労します。

叩いてポンチを噛ませたら、手で思いっきり圧をかけながらグリグリします。

貫通しそうになったら、再びハンマーで叩きます。

大きなハンマーだったり、ちゃんとしたポンチだったらこんなことしなくてよいと思われます。

紐を通す

あけた穴にパラコードを通していきます。

パラコードの長さはそれぞれ1.5mほどです。

マイナスドライバーなどの硬くて先端の細いもので押し込んでやると作業が楽です。

切り取ったビブラムシートにマイナスドライバーで紐を通していく

裏側から鼻緒部分の2つの穴にパラコードを通していきます。

上の穴から出た紐は外側の穴へ。下の穴から出た紐は内側(土踏まず側)の穴へと上から通します。

ビブラムシートにパラコードを通す

内外両方の紐を通したら足を入れます。

通した紐を上に軽く引っぱり、鼻緒の具合を調整します。あとから調整できますからなんとなくで大丈夫です。

足が固定できたら紐をかかと側へ持っていきます。

ワラーチの紐通しのかかと部分

両方の紐をかかとで交差させます。

このときに紐が遊ばないように一重結びをしておくと楽に履くことができます。

ワラーチの紐通し

紐が動かないように、両側を結びます。

なにやら難しそうに思えるかもしれませんが、馴れてしまえばなんてことないです。そもそも結んで固定していればいいので、ちょっとくらい違っていても大丈夫です。

これでほぼ完成です。

蝶々結びをすれば履くことができます。

蝶々結びで履くワラーチ

はじめて作ったときは、しばらくこのスタイルで履いていました。

パラコードの先端がほつれないように、火で炙ればほぼ完成です。ライターなどがあれば手軽でしょうが、僕はガスコンロでやってしまいます。

毎回蝶々結びをするのが面倒だったので、コードストッパーを通します。

コードストッパーを通したワラーチ

コードストッパーを通したら、2本の紐が遊ばないように一つにまとめて完成です!

まとめ:ワラーチは1時間程度で簡単に作れるし履いていて気持ちがいい!

ワラーチづくりをまとめました。

ビブラムシートを買ってしまえばすぐに作れます。
こんなに快適な履物が2000円弱ですし、作業時間も1時間程度です。

一度作ってしまえば数年は持ちますから、コストパフォーマンスも高いんじゃないでしょうか。

パラコードも丈夫ですから、街歩き程度しか使わないようであれば交換しなくて大丈夫だと思います。

それでも切れるのが心配であれば、半年に一度などの頻度で替えればまず問題ないでしょう。

僕は作ってから一度も交換していませんでしたが、履きはじめて2年目に一度切れただけです。2年間ノーメンテで大丈夫でした。

ランナー以外の人も、足裏のトレーニングも兼ねてワラーチデビューおすすめします!

Vibram FiveFingers(ビブラムファイブフィンガーズ)
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