有休消化期間も来週で終わります。一ヶ月あっという間にすぎていきました。
今後自分が何をするのか、どんなことをしてお金を稼ぐのか、まったくの未定です。そもそも今の自分が今後どうしていきたいのか何もわかりません。自分のことなんですけどね。
さて今回は、以前Gテストをやったときに知った、厚生労働省の運営する「job tag 職業情報提供サイト(日本版O-NET)」のことを思い出したので、そのコンテンツで自己分析をもう少しやってみました。
一通りさわってみた感じとしては、「価値観検査」と「職業興味検査」はとても手軽にできて、やってみる価値はあるのかなと思いましたので紹介したいと思います。
job tag(職業情報提供サイト)とは?
「job tag」とは、厚生労働省が2020年3月に開設したサイトです。正式名称は職業情報提供サイト(日本版O-NET)というようです。
職業内容や必要なスキルなどの情報提供にとどまらず、さまざまなコンテンツを利用することにより、求職者が自身のスキル・知識や仕事に対する興味・価値観を分析することができます。自分のスキルや興味などを「見える化」して、そこから合った職業を選んだり、必要なスキルを把握することができます。
すべて無料で利用でき、求職サイトなどにありがちな登録もありません。登録なし・匿名・無料で利用することができます。
職業興味検査&価値観検査で、サクッとできる自己分析
何も考えずに流れに身を任せて生きてきたもので、自分の興味ある仕事なんてわからないんですよね。今までの仕事も求人サイトにあって、なんとなく応募しただけです。子どものころから夢だった仕事に就けている人は僅かでしょうし、そもそも僕は自分のなりたい職業がありませんでした。
job tagのコンテンツには「職業興味検査」と「価値観検査」というコンテンツがあります。これらを使うことにより、
- 自分がどんな職業に興味を持っているのか
- 働く上で、どんなことにやりがいを感じているのか
を把握することができます。
「職業興味検査」も「価値観検査」もそれぞれ5分程度の短い時間で行うことができます。もちろん登録などは一切ありません。
自分にとって「興味があること」や「やりがいを感じること」について、ぼんやりと頭の中にはあると思います。しっかりと言語化する機会はなかなかないのではないでしょうか。
言語化してもらえると、ざっくりと頭の中にあったものがスッキリと整理させるので、自分の進みたい道にしっかりとピントを合わせることができます。
「興味のある仕事」「やりがいを感じること」を把握する
実際に「職業検査」と「価値観検査」をやってみました。ポチポチと選択していくだけで、Gテストと違って頭を使うことはありません。より気軽な気持ちでおこなうことができます。
「検査」という名前ですが、そもそも正解も不正解があることではないので身構える必要もありません。
職業興味検査の結果
職業興味検査は全42問。
仕事内容についての文を読み、「やってみたいかどうか(興味があるか)」を選んでいきます。ここでは労働条件や実際に働くかどうかは考えず、直感的に回答します。
僕の結果はこんな感じでした。
- 「研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動」:調査や研究のように知識、情報、データを扱うような仕事や活動へ興味があるようです。
- 「音楽、美術、文字等を対象とするような仕事や活動」:音楽、美術、文学、デザイン、演劇のような創造的な仕事や活動へ興味があるようです。
町工場で働いているときは会社の仕組みや経営陣が嫌だっただけで、業務内容は嫌いではありませんでした。製作実績のない品物を短納期で丸投げされるは嫌でしたが、仮説を立てて、実験をしながら新製品の研究開発をすること自体は好きでした。
創作的な仕事はたしかにもともと興味があります。才能があるかどうかは別ですが、PhotoshopやIllustratorの基本操作を覚えたのもデザインに興味があったからです。
そして単純作業のような機械などを相手に黙々と仕事に励むのは好きじゃないようです。これはGテストの結果でも出ていました。
価値観検査の結果
価値観検査は全60問。
「専門的な知識や技術が必要とされること」や「高い地位や名誉を得ること」といった働く上での事柄について、それらが自分にとってどれくらい重要かをひたすら選んでいきます。
僕の結果は以下のとおりでした。
- 仕事が上手く行ったり問題が解決したときに、一緒に喜んだり信頼されたりする「仲間がいる」ということに強い喜びを感じます。単に仕事の成果が得られることよりも、その過程を重視した仕事に強いやりがいを感じます。
- 心身ともに健康でいきいきと働ける整備された環境と体制で仕事ができることに強い喜びを感じます。長期的に安心して働くことができる組織に所属し、その組織に貢献するような仕事に強いやりがいを感じます。
- その人の将来を見据え、成長や変化に対応できる支援体制が整った現場で仕事ができることに強い喜びを感じます。育児・介護支援制度、キャリア教育支援、フレキシブルな人事評価制度などが整った組織に所属し、その組織に貢献するような仕事に強いやりがいを感じます。
- 仕事の時間とプライベートな時間のどちらに対しても、単にバランスを取るだけでなく、双方を充実させることに強い喜びを感じます。自分が理想とする仕事とプライベートのバランスを実現できるような仕事に強いやりがいを感じます。
家族経営の町工場での労働環境と真逆の結果です。
従業員よりも経営陣の人数が多く、経営陣は「仲間」とは思えませんでしたし、昭和のまま時間が止まっていてハラスメントばかりで心身ともに健康とは言えない状態でした。
もちろん育児休暇などはありませんし、人事評価は経営陣の好き嫌いです。有休も年に5日すら取れず、そもそもストレスが多いと活動的になれませんでした。
やりがいをまったく感じない価値観と真逆の仕事をしていたのか、家族経営の町工場で働いた結果このような価値観になったのかは不明ですが。
job tagの他のコンテンツは?
job tagの「適職を知る」コンテンツ内には他にも、
- 自分のスキルや知識などから適職を探せる「しごと能力プロフィール検索」
- 業務の進め方やマネジメント能力など、業種や職種が変わっても活かせる能力から仕事を探せる「ポータブルスキル見える化ツール」
- これまでに経験した職業と、希望する職業のスキルと知識を比較することができる「キャリア分析」
- ホワイトカラー系職種に必要な能力のうち、自分ができること・できるようになる必要のあることを整理できる「職業能力チェック」
などがあります。
これらもいくつかさわってみましたが、自分の能力を自己評価で入力する必要があり、自己分析とは少し違いました。自己分析ができて現在位置をしっかり把握できた人が、自分の能力が活かせる仕事を見つけるためのツールという感じでした。
そして上で紹介した「職業興味検査」と「価値観検査」に比べると時間がかかります。サクッとできないので嫌になってしまうことが度々ありました。また自分の能力を自分で入力となると、つい見栄を張りたくなってしまいがちなので、そもそも合っているのかどうかわからないな、という感想です。
自己がしっかり分析できていて本気で転職を考えている人にとっては、自分の到達点や身につけなれけばならないスキルを把握できるため、とても使えるツールと言えます。なんとなくピクニックに行くような気分でさわって楽しめるコンテンツではないというだけです。
いつか転職に本気になったらしっかり利用します。
まとめ:job tagの「職業興味検査」と「価値観検査」で手軽に自己分析しよう
job tagのコンテンツについての感想を書いてみました。
さまざまなコンテンツがありますが「職業興味検査」と「価値観検査」は5分程度でサクッとできるのでオススメです。ぼんやりとしている自分の頭の中でのことが、言語化してもらえるとよりハッキリと正確に意識することができます。
もちろん、ピッタリとくる仕事に就けるかどうかはまた別の話ですが、それでも自分の進むべき道が狭められるだけで、一歩踏み出しやすくなります。
さて、僕の場合はチームワークよく仕事を進められる調査・研究や創作系の仕事という結果でした。30代後半でそんな仕事見つかるんですかねえ。やはりそこが不安です。