町工場からITベンチャーに転職して丸1年が経ちました。
振り返ると、この1年間は辛さも多かったですが、それ以上に得られたものが多かったと思います。
この経験を通じて感じたこと、学んだことをこの記事で共有したいと思います。
町工場で働いている方や、未経験だけどIT業界に興味がある方にとって、少しでも参考になる記事になれば嬉しいです‥‥!
町工場からの転職を決意した理由
転職を決意したきっかけは、「家族経営の町工場に嫌気が差した」ことです。
限られた人間関係の中での閉塞感や理不尽さに不満を感じ、「このままでいいのか?」という思いが日に日に強くなっていきました。
いざ転職活動をはじめると、意外にも年齢のわりに転職はスムーズに進みました。
前々職がIT業界の広告系だったことが大きな後押しになったのは間違いありません。
もちろん「自分にはそんな経歴がない」と思う人もいるかもしれませんが、ベンチャーの場合は未経験者が入るケースも珍しくありません。
実際に僕の会社にはタイピングがままならない状態で入社している人もいます。
ITベンチャーでの1年間。裁量の大きさと苦労
ITベンチャーに入社してまず驚いたのは、仕事の裁量が大きいことでした。
営業から実務、時には経理的な対応まで「なんでもやる」という姿勢が求められます。
最初は予定していた業務とは随分違うことをやる状況にはだいぶ戸惑いました。そもそも人の出入りが多く、その時々で求められることがコロコロ変わります。
自然とクライアントとの「フロントに立つ」ようになったのですが、町工場時代にはほとんどなかったので、だいぶ戸惑いました。
しかし今ではクライアントと話しているほうが楽しいとさえ感じます。
また労働時間も増えました。平日は毎日21時や22時まで働き、休日も仕事の連絡が入ることもあります。
このような環境は家庭を持っている人には厳しく、実際のところ社内に既婚者は少ないです。
ITベンチャーならではの魅力。優秀な人たちと出会える。
今の僕の会社は上場を目指しています。
上場を目指す会社だからこそ日本トップクラスの人たちが集まっています。
これまで関わることがなかったような優秀な人たちと一緒に働ける環境は、小規模なITベンチャーならではの魅力だと思っています。
例えば、大企業を率いていた監査役、これまでいくつも会社の上場に携わってきた会計士、日本トップクラスのスーパーデザイナーなどが何故か会社にいて、とてもフランクに話ができます。
そういった人たちが自分を認めてくれる経験は大きな自信になり、仕事のモチベーションにもつながっています。
仕事内容(何をして)、人(誰と働いて)、給料(いくらもらうのか)という3軸のうち、僕の場合は「誰と働くか」が一番大切なんだなと痛感しています。
「町工場の経験は無駄だったのか?」
振り返ると「町工場で過ごした時間がなければ、もっと早く成長できたのではないか」と考えることもあります。
前々職を辞めたときにITベンチャーへ飛び込み、経験を積んでそれなりの会社へ転職を成功させたとしたら、今の自分はもっと余裕を持てていたかもしれません。
しかし町工場での経験があったからこそ、今の自分があります。過去を後悔しても仕方ありません。
重要なのは次のチャンスに備えてスキルを磨き続けることかなと思っています。
そうは言ってもこれからのキャリアに悩む
ここまで転職してよかったといろいろ書いてきましたが、正直言って楽しいことばかりではありません。
労働時間は長いし、日々の業務は大変です。
僕自身も「これがずっと続いたらどうしよう」と思うこともあります。
だからこそ、常に次の行動やチャンスに備えておくことが大事だなと感じています。
僕も履歴書や職務経歴書をアップデートしなきゃなと思いつつ、まだ手をつけられていません。
どんな状況になっても動けるように準備しておくのは大切だと頭では分かっているんですが、なかなか腰が重いです。
でもやっぱり行動しなきゃ何も始まらないよなーと思いました。
あのとき発作的に町工場を退職してよかったな、と。
まとめ:町工場やめてよかったよ
「町工場からITベンチャーへの転職」というテーマで、1年間の体験談をお伝えしました。
この記事を読んで、少しでも新しい一歩を踏み出すきっかけになれば幸いですし、僕もさっさと履歴書と職務経歴書のアップデートはしておかなきゃと思いました‥‥!