作業用BGMという音楽というか動画のジャンルがあります。
仕事や勉強、趣味などに没頭するときに、無音だと寂しいが好きな曲や歌詞のある曲だと集中できない、ということで流しておくBGMです。
ニコニコ動画などでアップロードされるようになったのが始まりなんですかね。詳しくは知らないですが。
今回「ヤギのいる作業用BGM集」として、例のごとくAIを使い音楽を作りました。

作業用BGMというジャンルと需要
AIで作業用BGMを作って、YouTubeに上げるだけでガッポリお金が儲けられます
そんなことをかつてよく耳にしました。だけどもう飽和しているんじゃないですかね。
僕の会社でも業務中はオフィスに作業用BGMをYouTubeで流しています。そのため需要はあると思います。
ただ、うちの会社では「作業用BGM カフェ」とかで検索をして、出てきたものを適当に選んでいて、特にこだわりはありません。
おそらく多くの人が同じようにざっくりとした検索方法で適当に選んでいるのではないかと思います。
そのため、稼ぐにしても検索で上位に表示される必要があるのではないかと。
こだわって検索するといっても、せいぜい音楽のジャンルや歌ありかなしか、程度ではないでしょうか。
理想的な作業用BGMとは
そんな感じで、適当に選ばれて適当に流されるのが作業用BGMだと思うんです。
しかしながら、やはりちょっとどこか味気ないなと思うんです。
もちろん魂こめて作られているBGM集もあるとは思います。実際に「AI不使用」みたいなことを謳っているものもありました。
ただ、少なくとも僕にとってAIが作ったかどうかってのはあまり重要ではないんです。心地いいかどうかって話で。
本音を言うと僕はラジオを流しながら仕事がしたいのですが、それだと聞き入ってしまって仕事ができないという人がいます。
じゃあ洋楽ならいいのではと思うのですが、人の声が入ると集中できないという人もいます。
そのため僕の会社では歌声のないBGMを流しているのです。
だったら人の声が入っていないけど僕にとって嬉しい作業用BGM集を作ってしまえばいいじゃない、ということでこの度作りました。
しかしながら、ただAIにぶん投げて気持ちよさげなBGM集を作っても意味がない。自分が作る意味をしっかり入れました。
それが今回の「goat milk soda」です。
- いい意味で耳に残らないLo-Fiサウンド
- トータルで1時間程度(もっと長くてもいいが、リピート再生すればよい)
- 歌声などの人の声は全く入っていない
- が、よく聴くと"ヤギがいる"
各配信サービスでも聴くことができますが、会社で流すようにアルバムをまとめてYouTubeにアップしました。
作業用BGMと自分らしさのバランス
今回初めてAdobe Auditionというツールを使いました。
そもそもAdobeに音声編集ツールがあることすら知りませんでした。
インストゥルメンタルの曲をAIで作ると、2分から3分程度の曲が出来上がることが多くなります。それをAuditionを使って別パターンを作ってつなげたり、ループさせたりして曲を伸ばしました。
ヤギの鳴き声は50パターン以上準備しました。録音したものからノイズを除去しています。
「めええ」という鳴き声だけでなく、くしゃみの音や、ごはんを食べているときの彼らの鼻歌(?)なども入れてあります。
ヤギが鳴く頻度とボリューム、どこでどんな鳴き声の入れるかなど、おもしろ企画ではなく作業用BGMとして成立させるためのバランスに悩みました。
完成したものを会社で流していますが、耳に邪魔にならず、ヤギが鳴いていることにも気づかれませんでした。
しかし耳を集中させるとヤギに気がつくという、いいバランスでできたと思います。
goat milk soda 全曲リスト
全編インストゥルメンタルで歌詞はありませんが、それぞれの曲に時間帯をイメージしてあります。
1日が始まって1日が終わり、また1日が始まるという流れになっています。
①Clover Steps
▶朝日が昇り、ヤギたちが起きてきてクローバーの茂る草原を歩き回ります。
②Waiting at the Fence
▶柵の近くにやってきて人間に愛想を振りまきます。仔ヤギのかわいい声も聞こえてきます。
③Rustle & Rest
▶「葉ずれと休息」風がそよいで葉っぱがさわさわと揺れます。
④Sunlit Meadow
▶陽だまりの草原でヤギたちは腰を下ろして反芻をしたり、昼寝をします。
⑤Pasture Breeze
▶お昼のぽかぽか陽気のなか、心地の良い風がヤギの頬を撫でます。
⑥Echoes of a Goat
▶お昼を過ぎて、ヤギ同士で頭突きをしたりて遊びます。前半のお遊び曲。ヤギの声が多めです。
⑦Goat Milk Soda
▶昼下がり。この曲が一番初めにできて方向性が決まりました。タイトルに特に意味はなくチルっぽい題名だなと。
⑧Twilight Graze
▶日が傾いてきて夕暮れ。ヤギは夕陽を浴びてオレンジ色に染まりながら草を食べます。
⑨Lunar Goat
▶日が落ちて夕闇の時間。いわゆるマジックアワー。ヤギたちは小屋に戻ります。
⑩Horn & Soul
▶すっかり辺りは暗くなり、寝てるヤギもリラックスして反芻しているヤギもいます。
⑪Silent Hooves
▶深夜。若い雄ヤギがひとり崖の上で月を見ているようなイメージです。使われている鳴き声も雄ヤギがメインです。
⑫Before the Bleat
▶夜が開けて辺りが少しずつ明るくなります。「鳴き声の前に」というタイトルなのに鳴いていますが。
⑬Meeehhh
▶お遊び曲。ボーナストラックのようなものです。起きる直前の夢の中ですかね、鳴き声が多めです。
まとめ:無機質なBGMはイヤ!という人にもおすすめです
アルバム「goat milk soda」についてでした。
AI×作業用BGM×YouTube で儲ぐ気も無いですし、AIに任せてなんとなく良さげな楽曲を作るのではなく、自分がそれを作る意味みたいなものが乗せられたので気に入っています。
ちなみに曲名は「Goat Milk Soda」ですがアルバム名は全部小文字です。
これは他の曲名と並べたときのバランスの関係で曲名は大文字を入れてありますが、文字のデザインとしては小文字のほうが好きなので、アルバムのタイトルは全部小文字してあります。どうでもいいですけど。
AIで作られたBGM捨てるほどありますが、無機質なものはイヤという人にもおすすめです。
今回はLo-Fiで作りましたけど、まだまだ好きな作業用BGMの音楽ジャンルはあるので、同じようにまたvol.2、vol.3と作っていければと思います。