幸せなヤギを増やしたいという気持ちで、「ヤギは紙を食べない」という楽曲を作ったのが「Paperless Love」でした。
それからヤギのことをもっと知ってもらうためにテーマを広げて、「反芻」と「上の前歯がない」ことについて作ったのが「夜がまた巡る」です。
「夜がまた巡る」がとてもかっこよくできたので、もっともっと色んなテーマと色んなジャンルにチャレンジしたくなり出来上がったのが「Goatlogy」です。

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身近なのに知られていないヤギ
Goatlogyでは
- 紙は食べない(食べさせてはいけない)
- 上の前歯がない(歯床板という固い歯茎がある)
- 高いところが好き(蹄の形状によって高いところも登っていける)
- 胃が4つあり、反芻をする
- 瞳孔は四角くて横に長い
といったヤギの特徴が歌詞に入っています。
ヤギは動物園に必ずといっていいほどいますし、昨今は除草用として色々なところで活躍しています。
しかし、そんなに身近な動物であるにも関わらず、犬や猫に比べたら全然詳しいところは知られていません。
比較的よく見かける動物なのに、正しい知識はなく、むしろ間違った知識と謎の決めつけによって、勝手に紙を食べさせられたり、ヤギにとって有毒な植物を与えられたりしています。
そういった間違いを少しでも塗り替えられないかと思い制作しました。
AIに任せっきりにしない
AIで曲を作っているというと、自動販売機的にいい曲がどんどん出来上がってくるようなイメージをされる方も多いのですが、まだまだそんなレベルではないです。
いや、そういうレベルなのかもしれないですが、そういうふうには作りたくないのです。
それだと自分が介在する意味がないので、今回はこれまで以上にかなりの時間(とコスト)をかけました。
作りたいテーマとジャンルを考えて、歌詞を作り、AIで音楽を作ってみてから出来上がりを具合を見て歌詞を足したり引いたり、場合によってはAdobe Auditionで編集をしたり、かなり人の手が入っています。
というか、意図的にかなり手を入れているんですが。
1曲作るのに100〜500曲は作っています。そこで「これだ!」という曲とアレンジを選んで出来上がった曲たちです。
もう、こんなこと言ったらダサいので言わないほうがいいんですが、「本当にがんばったんだよー!」って感じです。
全曲視聴動画も作りました
SNSの投稿にリンクが貼ってあったとしても、投稿を見た人のうち何%がリンクをタップしてくれるんだ? と思ったので、だったらその場で曲を聴けたほうがいいと思い、視聴動画を作りました。
見よう見まねで我流で触ってみたPremiereですが、少しずつできることが増えているので楽しいです。
またgoat milk sodaのYouTube動画と同じ仕掛けですが、メメちゃんを少しだけ動かしてみました。
短い動画なので「きっとすぐに気づかれて話題になるぞー」と思っていたのですが、全く気が付かれず、しまいに自分から「気づいてください!」という投稿をする羽目になりました。
Goatlogy 全曲リスト
①OVERTURE
▶作業用BGM集「goat milk soda」でやったことも活かしたかったのでInstrumentalを入れました。こういうのがあるとなんとなく格式高くなりますから。
ちなみに「Goatlogy」といっているのは僕と妻の声を元にクローンボイスを作って、それが喋っています。いろんなパターンを作ったんですが、あまりに人の声が入ってても邪魔ですし、ヤギの声も入れたいですし、曲も聴かせたいですしでこの分量になりました。
②TABEMASEN
▶「ヤギは紙を食べません」×女性チルラップです。1曲目はやはりこのテーマかなと。
③Step on the Rock
▶ヤギは高いところが好きで、それは家畜になる前の野生の時代の影響で、そして蹄の形状によってスイスイ登れるんだよという歌詞です。
④夜がまた巡る(Album ver.)
▶シングルで出した曲ですが、そのまま収録するのはつまらないので少しアレンジしました。
⑤We are Special!
▶女性グループアイドルの曲を作ってみたくて挑戦しました。K-POPアイドルの曲や歌詞の構造を紐解いていくのが楽しかったです。
⑥goat/sheep
▶ヤギとヒツジの見分け方です。アイドル曲のつもりで歌詞を作ったのですが、かっこいい循環コードな曲になりました。
⑦DESIGN
▶「上の歯がない」×ネオソウル。今回で一番最後にできた曲です。デュエットはもうやらないと思っていたのに結局やりました。
⑧The Square Eye -瞳の紋章-
▶ヤギの目についてをメタルっぽい曲調で作りました。どうしても僕はアルバムにHR/HMなジャンルを入れたがります。
⑨緑声
▶はじめは楽曲派グループアイドルの曲を作ろうとしていたのですが、女性のソロになりました。歌詞に苦労しました。
⑩メェメェ
▶換毛して膨れたヤギはかわいいよというところから作り始めました。かっこよくてかわいい曲です。
⑪Shall we take a sunny nap?
▶「ヤギと添い寝したい」というシンプルな願望からできた歌詞です。アルバムの最後はドリームポップで終わらせようと決めてました。
まとめ:もっとヤギを好きになる音楽を
アルバム「Goatlogy」についてでした。
全部の曲に時間をかけて、思いを込めて作ったので、みんな違ってみんな好きな曲たちです。
これをきっかけにヤギのことを知ってもらって、ヤギに対してもっと愛を持って接してもらえるような世の中になってくれたらいいなと思ってます。
次はまた自分用に作業用BGM集を作ろうかなと考え中です。