40歳手前で「わかる自分」から「わからない自分」になるのは辛い。転職1ヶ月の記録

転職して1ヶ月が経ちました。

「転職してよかった」みたいな気持ちは、もちろんあります。あるんですが、思ってたより全然、落ち着かないです。

ワクワクできる会社に御縁があって、そこに体重を乗せて働けると思って入社しました。

しかし、現在の僕は常に不安が混ざっています。

いや、混ざっているというより、不安がずっと隣に座ってるみたいな感じというか、不安と肩組んでいるというか、毎日不安と一緒に出勤して、不安と一緒に仕事して、不安と一緒に退勤して、不安と一緒に週末を過ごしています。

先に結論っぽいことを書いておくと、いまの僕はたぶんこういう状態です。

  • 競技が違って、経験が一旦ゼロに見える
  • 「わからない自分」に戻るのが、40手前だと想像以上に刺さる
  • それでも戻りたいわけじゃないし、数ヶ月はやります(自分に言い聞かせてる)

それでも前に進まないといけないのです。

今回は、未来への自分が見たときに「がんばっていたなあ」と思えるように、もしくはいつかまた不安になったときに読み返して自分自身を励ますため書いておこうと思います。

目次

転職した経緯について(ざっくり)

変化

僕は町工場から広告関係のベンチャーに転職して、丸2年働きました。

2年働くと、さすがに色々見えてきます。

「このままここにいていいのか?」とか、そういうのもそうありますし、「自分は何に体重を乗せたいんだ?」みたいなことも考えるようになります。

これからのことを自分なりに考えて、そろそろ転職してもいいかなと思ったのでした。

「この人と働きたい」と思って入社した素晴らしい上司はすでに退職していましたし、その後しばらくは、なんというか一人で霧の中を進んでた感じでした。

だけど、ある程度は自分の足で進める力がついたかなとも思えました。

そんなタイミングで、ジャンルは違うけどワクワクできる会社に御縁がありました。体重を乗せて働ける場所だと感じて、入社を決めました。

転職が決まった直後は「これは良い転職だな」と思ってたし、今もそこは変わってないです。

経験値はあるから応用できると思っていた

ベンチャーで2年間、道なき道を歩いてきたつもりでした。その前の町工場でも、自分なりに手探りで進んできたつもりでした。

だからこそ、やることは変わっても、構造としてものを見る力は活かせるだろうと思っていました。抽象化して、応用して、すぐに走り出せるだろう、と。

そういうことが得意だと思っていましたし。

スパイクを履いていったら、みんな水球をしていた感じ

水球のボール

入社して思ったことは、「競技が違う」という感じです。

イメージとしては、「球技得意ですか?」と訊かれて、「できます!」答えて、いざサッカーの準備をして、スパイクを履いていったら、みんな水球してた、みたいな。

いや、ある程度はわかっていたつもりでした。ジャンルが違うことは承知のうえでした。

だけど心のどこかで、「泳ぎ方の基礎くらいは教えてもらえるだろう」と甘えていた部分があります。前職よりは整っているだろう、と。

今の会社のメンバーは、みんな仕事に対して本気で、当事者意識が強い。

その分「自分で泳ぐのが前提」の世界でした。「自力で覚えて当然だよね」という空気があります。

元々泳ぎ方を知っていた人もいますが、おそらくみんな自分なりに泳ぎ方を見つけた人たちなのです。

だから僕も自分で毎日溺れながら、水を飲みながら、泳ぎ方を見つけるしかないのかなと思っています。

そりゃそうなんです。知識がゼロの業界なので。

競技が違うと、これまで積み重ねてきたことが活かせません。まるでこれまでの努力がゼロになったかのように感じます。

それが思っていた以上にずっとこたえます。

40歳手前で「わからない自分」になるのは、思った以上に辛い

わからないけど、前に進まないといけません。

みんなはすごい速さで前に進んでいます。自分はまだ進み方すらわかっていません。

それなのに、職種的にはもうクライアントの前に出なければいけません。

わからないことで、クライアントや社内に迷惑をかけてしまうんじゃないか。その不安が常にあります。

そして自分はもう40歳手前です。それなりに経験している人間としての転職です。少なからず「お手並み拝見」の空気がある気がします。

わからないと言いづらいです。そしてわからない自分が辛いです。

自分としては意識していないのですが、スタートアップは若い人が多いです。

そこに40手前が入っていきます。周りもたぶん気を遣っていると思います。

「わかる自分」から「わからない自分」になること。

40手前でこれを経験するのは、想像していたより、ずっと辛いです。

でも、前職に戻りたいわけじゃない

前職を辞めるとき「ここよりひどいところはないから大丈夫だよ」とみんなが口を揃えて言ってくれました。

あれを乗り越えたんだから大丈夫だろう、と。

困っている人がいても、みんな見て見ぬふりをしているし、学生のサークルなのかっていう雰囲気。

自分の範囲ではないような、わからない仕事を持たされることもありました。

それくらい前職の環境は整っていなかったと思います。

その中で僕はできる限りやっていたつもりでいましたし、自分の担当しているクライアントさんとの関係も良好でした。

退職の挨拶をしたときに、わざわざご丁寧に電話してくれる方々もいました。

だから大丈夫だと思っていました。自分なりに頑張ってきたという自負もあったので。

ただ、新しい会社はそうじゃない。

みんながものすごい当事者意識を持って、みんなが手探りながらも会社を良くしようと率先して動いている。

これは素晴らしいことです。本当に。

ただ、僕はまだ会社のことが全然理解できていない。どこにどんな問題があるかを気付けない。

会社をより良くするために、会社の価値を上げるために、自分のサービスを良くするためにどんなことをしたらいいのかわからない。

誰が何をしているか見えない。見えないからこそ、何をしたらいいのかわからない。

そもそも競技のルールがわからない。これやったら反則になるんじゃないのか? みたいに思って動けない。

いや、でも、そこで反則になってもいいから動くことを期待されているし求められているのも分かっています。

2年前もたぶん同じだった

思い返せば、前職の会社に入ったばかりのころも同じでした。

前職の会社だって、入ったばかりのころは周りのスピードがとてつもなく速く見えました。全員がものすごく仕事ができる人に見えました。

毎日をなんとか乗り越えるようにして数ヶ月を過ごしました。

チャットの通知が怖くて、退社後や土日に通知が来るのが恐怖でした。

だけど、一年後くらいには自ら進んで土日にチャットを見ていました。

なんなら「土日でも全然連絡してくださいよー」とかクライアントに言っていました。本心で。クライアントさんはみんな好きだったので。

たぶん、今の会社でもそうなるはずなんです、

自ら暇つぶしのようにチャットを見るはずなんです。

クライアントにも調子よく、かと言ってそれがストレスでもなく本心で会話できるはずなんです。

たぶん。

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まとめ:レベル1でも、覚えたことは残っている

転職前の会社はベンチャーですが、創業から時間が立っていて、結構惰性でみんな過ごしているような会社でした。

一方転職した会社は、圧倒的なスピード感と、圧倒的に前向きなスタートアップです。

だから、ここでもう少し呼吸がしやすくなったとき、きっと自分はすごい体力がついていると思います。

だからやるしかないな、と。

ドラゴンクエストでは、転職すると経験値が一旦ゼロになります。レベル1からやり直しです。

だけど、一応能力は多少残っているのがドラクエです。ステータスは半分になりますが、覚えた魔法や特技は残っています。

正直、今は全然そんな自信ないけど、たぶん半年後の自分は笑ってると思うので、その未来の自分を信じて出勤します。

40手前で「わからない自分」になるのは辛いです。思っていた以上に辛いです。

だけど、自分の経験は無駄じゃない、はずなんです。

ボールが落ちていることに気づけなくても、いままで拾ってきた経験があるのだから、もう少ししたら、きっと自ら拾いに行っているはずです。

‥‥言い聞かせてるのかもしれません。

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