「会社(家族経営の町工場)をやめよう」と決意を固めた。

自然の中をジャンプする男性

ついに決意しました。
会社をやめよう、と。

少し前までは散々会社で嫌なことがあっても、不安が多くてやめる決断を下すことができませんでした
しかし考えれば考えるほど「やめたほうがよくないか?」と思えてくるのです。

家族経営の町工場で働いてもうすぐで丸6年。

今回は僕が会社をやめようと決断した理由をまとめてみます。

目次

会社をやめる理由①:いずれ町工場は淘汰される

僕が働いているのは家族経営の町工場です。
日本国内でも同業の人が100人はいないであろう業界で、創業50年以上も続けてこられたのはニッチだったからでしょう。

それでもいよいよニッチな分野にも機械化の波が押し寄せてきています。
誰がやっても同じように高品質で大量生産ができるような時代になりつつあります。

それでも未だに「職人技」「感覚」「イメージ力」だのと言っている経営陣です。
僕はそういった言葉が嫌いですし、人に教えることから逃げているだけだと思っています。

僕はすべての作業を言語化して後輩に伝えました。
おかげで僕が研修した後輩たちは僕が習得するのにかかった時間よりも短時間で技術を身につけました。
計算で求められそうなところは数学を勉強しなおして、求められるようになり効率化をはかりました。

それでも経営陣は変わりません。
「感覚」「職人技」「手作業」だのという言葉の響きに酔っているようなきらいがあります。

手作業の時代はとっくに終わっています。
単純に高性能な加工機と測定機を持っている会社がいい製品を作ることができます。
そのためには資金力が必要ですから、従業員数が片手に収まるようなちっぽけな町工場にはとても勝ち目がありません

中国や韓国のメーカーもかなり高品質な製品を低価格で作るので、日本の同業他社もかなり苦戦しているようです。

資金力も従業員数もはるかに上回る国内の競合が苦戦しているんですから、町工場では太刀打ちできないでしょう。
このまま続けたとしても3年後、5年後といった近い未来に今の会社があると思えないんです。

会社をやめる理由②:自分の技術は他では役に立たないのでは

そうはいっても自分の作る製品には自信があります。
世界的に見てもこんな品質で製品を作れるメーカーはそうそうないだろうと思っています。

しかし、その作り方を他社が気づいてしまったら一瞬で作れるようになるんですよね。
自分の腕というよりも加工機のプログラムの設定なので。

果たしてこれは、自分の技術力と呼べるのか?

そうは言っても時間をかけてやっと見つけた設定ですし、それまでに紆余曲折あったので経験値も積んでいます。
手作業で進めていく過程もありますから、仮に自分の技術だとします。

しかし同業者は日本に数社しかありません。
世界的に見ても小さな業界です。

転職するにあたって、同業他社に行くのならある程度評価はされるでしょう。
それ以外では全く評価されないのではないでしょうか。
手作業でマイクロメートル単位の仕事をしていたので、せいぜい「手先が器用なんだね」「集中力があるんだね」とかその程度でしょう。

市場価値の低い人間なわけです。

このままズルズルと会社に残って仕事を続けたとします。
予想通り数年後に会社がなくなるでしょう。

市場価値の低い40代になっている可能性大です。
さっさと切りをつけて別のことをしたほうが良いのではと思ってしまいます。

会社をやめる理由③:もっと成長を加速させたい

このまま仕事を続けながら、別のことをするという選択肢もあります。
現在がまさにそうです。
仕事をしながらブログを書いたり、udemyで勉強してみたり、資格に挑戦したり。

しかし仕事をしながらだとなかなか学習が進まないんですよね。
1日2時間取れたらかなりいいほうで、短いと30分程度でしょうか。

ブログはなるべく更新したいので、ブログに注力すると勉強はできません。
5月のようにFPの勉強を頑張るとブログが書けません。

やりたいこと、身につけたいこと、伸ばしたいがたくさんあります。
HTML/CSS、プログラミング、Photoshop・Illustratorなどのデザインソフト、ライティング、googleアナリティクスの知識、FP2級の勉強‥‥。

仕事をしながらだと平日5日間での学習時間は少ないと2.5時間(1日30分×5日)で多くても10時間(1日2時間×5日)です。
それが会社をやめると1日でその時間を使えるわけです。

自分の成長が加速する気しかしません。

こんなにやりたいことに溢れていることって今までの自分の人生にはなかったことなんです。
特にやりたいこともなく、流されるように生きてきたので‥‥。

ブログをはじめてコツコツと5ヶ月間自分なりに続けられていることが自信になったんだと思います。
怠惰だったあの自分が‥‥!

会社をやめることへの不安は、もちろんある

こんな理想ばかり語って本当にうまくいくのか。
そんなもん不安だってめちゃくちゃあります。

  • 毎日が休みになった途端に怠惰な自分に戻ってしまうのではないか。
  • 1日8時間以上もしっかり勉強に使えるのか。
  • 結局仕事をしていたころと変わらない1日2時間程度の勉強時間になってしまうのではないか。
  • 何よりもまず金銭面は大丈夫なのか。

そもそも既婚者ですし30代後半です。
ただでさえ転職が厳しい年齢なのに次を決めないで会社を辞めるわけです。
空白期間ができますから転職は不利になるでしょう。

なにより金銭面での不安が一番大きいです。

退職金制度がない会社なので期待はできません。
有給を消化させてくれたとして約1ヶ月分。
2ヶ月の待機期間はありますが、失業給付は90日分出ます。

少ないなりに貯金はあるので半年くらいは生活できるはずです。

自分の中ではそれくらいまでには何かしら結果を出したいと考えています。
リミットを決めずにダラダラやるよりはいいでしょう。

自分のスキルを伸ばして、転職先があれば転職。
フリーランスも選択肢のひとつかもしれません。
そこまで技術を磨ければですが。

ダメだったら転職先を妥協したり、ウーバーイーツでもなんでもやればいいんです、きっと。
7年前の無職のときにウーバーイーツ配達員はやったことがありますし、楽しかったです。

選ばなければ仕事はある。
なんとかなる。たぶん。

まとめ:はじめの1歩を踏み出して、いずれは蝉になる!

僕が会社を辞める決意をしたことについてでした。

今までの自分は、特にやりたいこともなく流されるように楽なほうへと生きてきた人生でした。
だからこそ、家族経営の町工場という周囲から「やめとけ」と言われるようなところで働くことになったのでしょう。

ふと先日の土曜出勤のときに「蝉になろう」と思いました。
今までは、土の中で過ごしていたような人生だったな、と。

自分はどんなことをやってもそれなりの点数は出せるような自信はあります。
そしてそんな自分をいつか誰かが見つけてくれるだろうと甘い考えでいました。

しかし年齢も40歳が見えてきて「自分からアピールしないと誰からも見つけてもらえないんだな」とやっとわかったんです。
随分と遅いんですし、早い人は中高生くらいで気づくんでしょうけど。

だからこそ自分も、土の中でいつか誰かに見つけてもらうのを待っているような人生から抜け出そうと思いました。
土の中から這い出て、脱皮をして声を轟かせようと。

「蝉になる」が今後のテーマだと決めました。

仕事をやめて時間を作り、自分を高めて、ブログも続けて、アピールを続けようと。

幸いなことに蝉、好きですし。
さわるのはちょっと怖いですけど。

蛙鳴蝉噪」なんて四字熟語もありますからね。

以上、ただの決意表明ですね。

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