退職後の健康保険、任意継続と国民健康保険はどっちが安くなる?

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有休消化が終了し、晴れて完全な無職になりました。

昨日会社へ保険証を郵送で返却したので、現在保険証がありません。怪我や病気にならないように気をつけなければ。

なんたって10割負担ですからね(健康保険加入後に、手続きをすれば7割が戻ってきます)。

今回は、任意継続と国民健康保険のどちらが安くなるのか実際に僕が比べてみましたので、ご紹介したいと思います。

なんとなくの知識で「任意継続のほうが安くなるんでしょ?」と思っている方、絶対に比較しましょう!

目次

退職後に無職になる人の選択肢は、任意継続か国保のだいたい2つ

会社を退職すると、それまで加入して健康保険を抜けるので健康保険証が使えなくなってしまいます。

次の就職先が決まっている場合は、これから務める会社の健康保険に加入するので問題ありません。

しかし次が決まっておらず、無職になる場合は、自分で健康保険に加入する必要があります。

選択肢としては3つです。

  • それまで加入していた会社の健康保険を継続する(任意継続被保険者制度)
  • 国民健康保険に加入する
  • 配偶者など家族の健康保険に被扶養者として入る

③の扶養として入る場合は、家族の会社が手続きをしてくれるので、会社に申し出て指示に従えばOKです。

任意継続被保険者制度とは

任意継続とは、希望すれば退職後もそれまで加入していた会社の健康保険に加入し続けることができる制度です。

保険に加入していた時期が2ヶ月以上あるのが条件で、希望する場合は退職日翌日から20日以内に申請をしなければならず、加入できる期間は最長2年間です。

任意継続は2ヶ月20日2年と2が多いです。FP3級の試験で「ンイ継続」の「2」と覚えるのが定番です。

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国民健康保険とは

国民健康保険とは略して「国保(コクホ)」とも呼ばれていて、自営業やフリーランス、無職など他の公的医療保険に加入していない人を対象とした制度です。

地域単位で作られており、各市町村と都道府県が共同で運営してます。そのため保険料は住んでいる市区町村によって異なります。

任意継続と国民健康保険のどちらが安くなるのかを比較してみる

任意継続の場合

任意継続をする場合の保険料は、給料明細を見ればおおよその額を算出することができます。

会社に務めているときの保険料は、会社と個人が半々で負担しています(労使折半というやつ)。

退職して任意継続被保険者となった場合は、会社が負担していた分も払う必要があるため、保険料が2倍になります(上限がある場合もあります)。

僕の場合は直近の給料明細の保険料が17000円だったので、2倍の34,000円です。

僕が加入していたのは協会けんぽでは上限があり、調べてみたところ該当する都道府県支部では30,060円でした。

単純に2倍するだけでなく、加入していた健康保険組合に上限額があるかどうか調べる必要がありそうです。

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国民健康保険の場合

国保の場合は、シミュレーションできるサイトで試算する方法と、役所に行って教えてもらう方法があります。

どちらも源泉徴収票が必要です。

まずはシミュレーションサイトで試算してみました。
利用したのはこちらのサイトです↓
国民健康保険シミュレーション

源泉徴収票に記載されている昨年度の年収を入力して、住んでいる市区町村を選択して「保険料を計算する」をクリックするだけですぐに出ました。

表示されたのは357,000円

これは1年間の保険料額なので12で割ると、1ヶ月あたり29,750円でした。

これだけでも十分なのですが、念のため区役所に行って聞いてみます。

区役所の保険年金課へ行き、「任意継続と比較したいんで国保の保険料を見積もってほしい」と伝え、源泉徴収票を提出します。扶養家族がいないことを伝えるとものの数分で出してもらえました。

29,576.6666円。四捨五入して29,567円

電卓に表示された保険料の画像
「この金額ですね」と電卓を見せてくれました

シミュレーションサイトの結果とだいたい同じでした。

僕の場合は、国民健康保険のほうが約500円安いという結果だったので、国保に加入することに決めました。

まだ必要書類が送付されていないため、手続きはまだですが‥‥。

ちなみに国保に加入する際は、退職日の翌日から14日以内に手続きをする必要があります。手続きには社会保険資格喪失証明書が必要になのですが、果たしてちゃんと郵送されるのか不安です。

まとめ:任意継続と国民健康保険、しっかりと比較してみよう

「任意継続したほうが安くなるよ!」とよく聞く気がするんです。

それを鵜呑みにして「退職したら任意継続」という頭になっていたので、慌てて申請しないでよかったです。FP3級を持っていますが、結局その程度の理解でした。

約500円というそれほど大きな差ではありませんが、無職の終わりが見えませんし、毎月かかるものですからできるだけ安いほうがいいですからね。

今回実際にやってみて、以下のことがわかりました。

  • 「任意継続のほうが安くなるよ」は鵜呑みにするな
  • 国保の保険料の試算は無料だから、絶対にやってもらったほうがいい
  • 国保の保険料シミュレーションサイトの精度も結構いい

手続きに必要な書類はまだ届いていないんですけどね。いい加減な会社ですからいつ届くのやら心配です。

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