昨年FP3級に合格し、続けて2級を受験しようとしていたところ申込みを忘れて受験できず、やっと受験した2024年1月のFP2級試験。
先日結果が出まして、なんと合格していました!
今回の学科の合格率は39%と近年でもかなり低く、本当に問題が難しかったです。自己採点をした感じだと実技だけ合格だと思っていたので、結果を見て驚きました。
今回はどのように僕がFP2級を勉強したのかをご紹介したいと思います。
- FP2級を受けようと思っている
- 3級はなんとなくで受かったが2級の勉強方法がわからない
- FP2級の勉強に行き詰まった
こんな方へ向けて書きますが、勉強期間は約1ヶ月半で詰め込んでギリギリ合格した人間の書いたものです。
しかし「もっとこうすればよかった」と反省も込めての内容なので、参考になると思ってます。
FP2級の難易度は3級とは比べ物にならない!
FP3級試験の合格率は学科・実技ともに80%程度ですが、FP2級となると合格率は50%程度に下がります。
だからこそ「やってやろう!」と合格したい気持ち強くなるわけですが、実際に勉強をしてみると濃さの違いに驚きました。
過去問を解いてみると、テキストに書かれていない内容が多くて苦戦しました。
2級ともなると教科書を丸暗記するだけでなく、本質的に理解をしなければいけないということなのでしょう。
FP3級試験が終わったら、すぐに2級の勉強をはじめたほうがいい
僕は2023年5月のFP3級試験を受けて7月に合格発表があり、すぐに次の9月の試験を申し込む予定でしたが、申し込むのを忘れるという凡ミスを犯し、2024年1月の試験を受けました。
5月に3級を受験してから約7ヶ月ぶりの12月中旬から勉強をはじめたのですが、頭から抜けていることが多くて苦労しました。
3級の内容を忘れてしまう前に2級の勉強を始めるべきです。
基礎的なことを学び直す必要がないので圧倒的に効率がよいです。
FP2級の勉強に必要なものは3級と同じ
FP2級の勉強方法は3級受験時とほとんど変わりません。
お世話になったのは3級と同じく以下の2つです。
おかげて効率よく、しかも無料で勉強することができました。
ほんださん / 東大式FPチャンネル
言わずとしれたFP試験を合格へと導く救世主であるほんださんYOUTUBEチャンネルです。
3級のときには爆速講義という約9時間の動画でしたが、2級の場合は完全講義というシリーズの動画になっています。
6つの分野それぞれ20本程度の動画で、1分野すべて見るのに4、5時間ほどかかります。
3級は全分野で約9時間だったのに対し、2級は1分野だけで4、5時間。これだけで3級と2級の難易度の違いがおわかりいただけると思います。
FP2級ドットコム(過去問道場)
学科・実技ともに膨大な量の過去問を解くことができます。
しっかりと時間を計って模擬試験のように解いてみたり、クイズアプリを遊ぶように通勤電車や仕事の昼休みなどのスキマ時間にもやっていました。
時間がある場合はすべての過去問にチャレンジするべきですが、量が多いので僕は主に2020年以降のものを繰り返し解いていました。
いたずらに広くやって復習が追いつかなくなるより、狭い範囲を何度も繰り返すほうが意味があると思います。
FP2級の具体的な勉強方法
上記の2コンテンツを使っての具体的な勉強法は以下のとおりです。1分野ずつ確実に潰していくイメージです。
僕も勉強途中に「このやり方がいいじゃん」と思ったやり方なので、勉強開始時点からこうやって勉強していればよかったです。
1分野だけで4〜5時間ほどあるので、見るだけでも大変です。
早く終わらせようと思って倍速にしてもいいですが、あくまでも「理解すること」が目的なので、「動画を見ること」が目的にならないようにしましょう。
2倍速で再生したものの、ただ画面を見ているだけで何も頭に入っていないということが何度もありました。
過去問道場では「試験回指定」と「分野指定」ができるので、特定の試験回の特定の分野だけを解くことができます。
1試験では1分野10問しか出ませんから気軽に過去問にチャレンジできます。
いきなり100問とかに挑戦してもよいですが、10問ずつを完璧にしていくほうが効果的に感じました。
間違えたところはすぐにほんださんの動画を見直して復習します。たまに動画に出てこない問題もありますが、それは過去問道場の解説を読んで覚えます。
テキストがある場合はそれを読んでもよいですが、テキストにも載っていない問題も多く出るのがFP2級試験です。そういうものらしいです‥‥。
STEP2で挑戦した10問に挑戦し、10問正解できるようにします。まだ間違える場合はもう一度動画やテキストを見直して理解を深めます。
別の試験回に挑戦します。STEP2〜STEP4を繰り返して、満点取れたら別の回、その回も満点取れたらまた別の回と好きな年数分の過去問を解きます(自分の場合は時間の都合上2020年以降のものだけをやりました)。
満足が行くまで過去問を解いたら別分野の勉強をはじめます。STEP1〜STEP5を6回繰り返せば、全6分野の知識がしっかりと付いています。
ちなみに別分野の勉強をしているときも、忘れないようにと勉強済み分野の過去問を最低10問は解いていました。
FP2級試験日から逆算して計画を立てる
「勉強方法はわかった。さあはじめるぞー!」といきなり勉強をはじめるのはおすすめしません。
ぜひ勉強の前に一度計画を立ててみてください。
俯瞰的に自分の位置ややるべきことが見えるだけで目標は達成しやすくなります。
僕が試験の申込みを済ませて勉強をはじめたのは試験日の約1ヶ月半前にまずやったことは計画を立ててみました。
先述の勉強方法だとしたら1分野を勉強するのに
- ほんださんの動画を全部見る→約5時間
- 問題集繰り返す→約5時間(どの程度やるかによる)
となり、1分野勉強するのに約10時間かかります。
全部で6分野あるので10時間✕6分野で、全分野を1周するのに60時間かかる計算になります。
試験日までに残り何週間あるのかを書き出して、無理のない範囲でこの週にこれをやって、次の週までにこれをやって、書き込んでいくだけで意識が変わります。
やるべきことをできる限り細分化してみることが、目標達成の鍵です。
結果的に僕の場合はサボることが多く、当初の計画からは随分とズレました。
しかし最初に計画を立てたからこそ勉強がどれほど遅れているかを把握でき、取り戻すためにはどうすればよいのかを考えることができます。
FP2級試験に教科書・問題集は必要?
FP3級のときに教科書を買ったものの全然使いませんでしたが、FP2級は3級とは比べ物にならないくらいの難易度です。
2級は内容をしっかりと理解していないとダメだと思い、僕は教科書を購入しました。
しかし前述した勉強方法をご覧いただければわかると思うのですが、3級同様2級も教科書を使って勉強をしませんでした。
過去問を解いて間違えたところを「動画のどこらへんで解説していたかなあ」と探すよりは、教科書の索引からサクッと見つけられるほうが早いので、その点だけはあったほうが便利です。
しかし合格に必要かと言われると「買っておいてもいいんじゃないの?」という程度です。そもそも過去問を解いて間違えたところが教科書にも載っていないというパターンも多かったです。
教科書と別に書店には問題集も並んでいますが、問題集は間違いなく不要です。
理由は簡単で、過去問道場が素晴らしいからです。
移動中に重たい本を持ち歩く必要もなく、スマホ1つあれば過去問に挑戦できます。
まとめ:FP2級は難しい! だからこそ挑戦するべき!
FP3級と比べるとその難易度の差に驚くのがFP2級です。
これを書いている今でも採点ミスで合格したんじゃないのかと疑ってしまうほどです。
試験本番も3級のときは余裕しゃくしゃくで途中退室して早々に帰宅したのに、2級では問題文を把握するのに時間がかかり、試験時間を目一杯使ってなんとか解き終えました。
だからこそ挑戦することに価値があるし、本気で勉強しないと受からない試験だと思います。
受かって当然の3級で満足せずに2級合格も目指してみてもいいんじゃないでしょうか?