2023年5月28日にFP3級試験を受けまして、無事に合格していました。
試験当日に自己採点をして、大丈夫だろうと思っていたのですが、合否がわかるまでは不安なものです。
今回はFP3級試験をどのように勉強したのかについてご紹介したいと思います。
余裕をぶっこいていたところ、2週間前に「間に合わない!」とおしりに火がつきました。
- これからFP3級を受けようと思っている
- 受けることは決まっているが勉強方法がわからない
- 自分の勉強方法に行き詰まった
こんな方々の参考になれば嬉しいです。
2週間でも十分間に合います。たぶん。
調べると出てくるFP3級の勉強方法
FP3級の勉強法について僕もどうしようかと悩みました。
勉強をすること自体が久しぶりだったし、自学自習が苦手だと自覚しているからです。
まず勉強をはじめるにあたり「FP3級 勉強方法」で検索してみました。
するとよく出てきたのは
「まず教科書を読み、あとは問題集を解く。間違えたところは該当箇所の教科書を読む」
ということでした。
「いや、こんな当たり前なこと言われても‥‥」と思ったことを覚えています。
FP3級合格にお世話になったコンテンツ
「教科書を読んで、問題集を解く」の正攻法では、僕は勉強が続かなさそうでした。
机に向かって勉強をする習慣がないままオトナになってしまいました。
そんな僕がFP3級の勉強でお世話になったのがコチラです。
どちらもとても優良なコンテンツでありながら無料で利用できます。本当にいい時代です。
ほんださん / 東大式FPチャンネル
FPの勉強をする人間にとってはとつもなく有名なチャンネルです。
僕もYouTubeで「FP3級」と調べて出てきて知りました。
FP3級試験に出るポイントが『FP爆速講義』として10時間ほどでまとまっています。僕は1.5倍速にして通勤中によく見ていました。
スマホがあれば勉強できるので、重たい教科書を取り出す必要がありません。
この勉強をするまでの手軽さが勉強をするまでの気持ちのハードルを下げてくれました。
FP3級ドットコム(過去問道場)
過去問道場では学科・実技ともに膨大な量の過去問を解くことができ、PC・スマホどちらからも利用可能です。
クイズのように気軽に過去問にチャレンジ出来ます。サイト内で電卓も使えるので、手元に用意する必要がありません。
問題を答えるとすぐにしっかりとした解説が表示されます。問題集や教科書を持ち歩くすらありません。
このサイトで完結するので、ほんださんのYOUTUBEと同じく手軽に勉強できます。
FP3級試験当日までの勉強スケジュール
実際に僕が試験当日(2023年5月28日)まで、どのように時間を使ったのかご紹介します。
教科書を購入し通勤電車内などでパラパラと読みはじめる。
並行してほんださんの爆速講義もなんとなく見たり見なかったり。
やっと教科書を1周。
さすがにやばいと思い本格的にほんださんの爆速講義を見はじめる。
過去問道場で学科の過去問を解きはじめる。6割程度であれば結構簡単に取れることを知る。
電卓を購入。
過去問道場で実技の過去問を解きはじめる。
ほんださんのFP3級実技対策を見はじめる。
過去問道場で学科・実技の過去問を解く(8割以上は確実に取れるようになっていた)
ほんださんの爆速講義はトータルで2周見て、さらに苦手だと感じたタックスプランニングをちょこっと見直しました。
過去問道場は2020年以降のものを中心に解きました。
移動中にiPhoneアプリのFP3級の問題集などにも手を出しましたが、情報が古くて数字が違ったり、課金しないと数問しかチャレンジできないものが多かったです。
FP3級試験に教科書・問題集は必要か
上の勉強スケジュールを見ていただくとわかるのですが、2週間前から「教科書」という単語が登場していません。
ほんださんのYouTubeチャンネルがとてもすばらしいので、勉強する上で教科書は必須ではないと思います。
実際に2週間前から教科書をほとんど開いていません。
教科書は必須ではない
「教科書を読む」という正攻法の学習法があります。僕も勉強をはじめたときにやっていました。
1周読み終えてわかったのですが、教科書の20パーセントくらいしか頭に残っていないんです。「時間がかかるだけで、無駄が多いな」と感じました。
そもそも僕の場合は「読んでいる」というよりは「文字を目で追っているだけ」でした。
理解することよりも1周することが目的になっていたように思います。
ちなみに僕が買ったのはこちらの本です。
教科書を買うとしたら
もちろん教科書にもいいところはあります。
動画だけだと疑問点があっても「ここらへんで解説していたかなあ」と探すのに苦労することあります。YouTube Premiumでない場合は広告も流れるので、不便に感じることも多々あります。
教科書であれば、気になったときにすぐに開いて確認することができます。
そのため教科書は索引があるものを選んだほうが良いです。
僕がなんとなくで購入した教科書は索引がありませんでした。
気になったときにサクッと調べることができかったということも僕が教科書を開かなくなった要因のひとつだと思われます。
今だったら僕はこれを買うと思います(すっかりほんださん信者です)。
問題集も必須ではない
僕は問題集を購入していません。
そもそもは机に向かって問題集を解く自信がなかったので買いませんでした。
そして勉強をしてみて痛感しました。
問題集を買う必要はありません!
なんといっても過去問道場がすばらしいので、それだけでOKです。
まぎらわしい名前や複雑な計算式を丸暗記する必要はない
FP3級の勉強を進めるうえで、覚えるのにパワーを使うものがあります。
- 6つの係数
終価係数・現価係数・年金終価係数・減債基金係数・年金現価係数・資本回収係数 - 債券の4つの利回り
応募者利回り・最終利回り・所有期間利回り・直接利回り - 株式投資の評価指標
配当利回り・配当性向・PER・PBR・ROE
僕も教科書をぱらぱらとめくっているときに「覚えるのめんどうくさいなあ」と思っていました。
これらを丸暗記する必要はありません。
ほんださんのYOUTUBEを見ていればわかります。
6つの係数
係数の名前についての問題は、出たとしても1問程度です。
その1問のために労力を使うよりも、他のことに使おうよという考えです。
名前を覚えていなくても問題文からおおよその値を推測して解くほうが楽です。
ちなみに僕は名前を覚えていなかったため、名称を答える問題を落としました。
少し悔しい気持ちもありますが、合格したので結果オーライです。満点取らないと気がすまないタイプでもないので。
債券の4つの利回り
債券利回りの計算問題も必ず出題されます。
教科書を見ると分数の上にさらに分数があって覚えるのも嫌になります。もちろんこれも覚えるだけの労力が無駄です。
僕自身「応募者利回り」「最終利回り」などという名前自体覚えていませんでしたし、この記事を書いてはじめて名前を知りました。
問題文から「購入金額」「手放した価格」「保有年数」「表面利回り」の4つの数字を見つけるだけです。
暗記することなく直感的に解けます。
株式投資の評価指標
「指標を導き出す公式は確実に覚えてね!」と僕が買った教科書に書かれていました。
しかし覚える言葉に馴染みがないのため、なかなか覚えられません。
問題を見てもどの数字を使うのかがわかりません。
仮にわかったとしてもどちらが分子でどちらが分母だったのか混乱してしまいます。
そこで魔法の呪文「ハイカラジュリエットさん」です。※最新の動画では「ハイカラなジュリエット事故しそう」に変わったようです。
FP3級試験の合格は簡単?
合格率を見ても80パーセント程度です。
マークシートの選択問題で、実技・学科ともに60パーセントを取るだけで受かります。
はっきり言って、合格するだけならとても簡単な試験だと思います。実際にろくに覚えていない段階で過去問を解いても6割は取れましたし。
しかしただ合格するのと、いざというときに使えるように理解するということでは全然違います。
実際に僕の知人に会社を辞めたのにも関わらず、雇用保険の基本手当を貰わなかった人がいます。
単に「知らなかった」からです。
世の中、知らないと損することがあります。
FPを勉強をするからには、何かあったときに「こんな制度があったはず‥‥」と頭に浮かぶくらいには内容を理解したいものです。
まとめ:FP3級は付け焼き刃じゃなくてしっかり理解して合格したい
受験前に勉強方法について調べていたときに「教科書や動画を見なくても、問題集だけ繰り返し解けば合格できる!」というものを見ました。
しかしFP3級に合格したからといって、履歴書に書いたところで就職が有利になるわけでもありません。
内容を理解して使えることが大事なことだと思います。
しかし「教科書と問題集を買って、教科書を読んだら問題集を解いて‥‥」なんて勉強法は時間の無駄です。
YouTubeで講義を見て、スマホで移動時間に過去問を解いたほうが効率よく勉強できます。僕はそのほうがはるかに頭に入りやすかったです。
このまま2級も受けようかと考えているんですけど、一気に合格率が下がるので少しビビっています。
がんばるかー。
【追記】2024年1月に受験してFP2級合格しました!