【実体験】なぜ二代目社長は会社を潰すと言われるのか②

二代目社長は会社を潰すポンコツでクズだということ

先日のことですが、かつて社長と揉めて会社を辞めた先輩が突然出戻りをすることになりました。

先輩は辞めてから同業他社へ行き「かなり実力をつけた」と噂で聞いていたのですが、最近になり、その会社を辞めたらしいということが耳に入ってきました。そこで社長からアプローチをかけたとのことです。

「他社の作り方とか全部教えてもらえるし。これはすごいことになるぞ!」と社長はウキウキです。僕は少しやりづらくなるなあと心配です。

それにしても「よくもまあ辞めさせた人に連絡できるなあ」と呆れています。

先輩は数年間でさらに成長したと思いますが、一度社長と揉めた先輩です。

そもそも社長は揉めたときから何も反省もしていませんし変わっていないので、また近いうちに揉めるんだろうなと思ってます。

僕はさっさと何かできることを探して泥舟から脱出しなければなりません。

さて、今回は引き続きなぜ二代目社長がクズだのポンコツだの会社を潰すだの言われるのかについて考えてみたいと思います。

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目次

二代目社長は逃げ癖がついている

寸法が違ったり、品質レベルが違ったりでクレームがついたときは基本的に守ってくれません

会社の上の立場である意味を理解していません。

クレームの電話が来ても「僕はやってないんで」と言っていますし、お客さんが来社しても「彼が作ったんで」と前に出されたことがあります。

先日、社長が不在時に社長の母親が業務のことで提案をしてきました。現場のことを知らないのに、先代の妻であるプライドのためか、非効率な提案をしてきます。

その提案を突っぱねるために
「社長の指示でこうなってるいるので‥‥」
「社長が管理していることなので‥‥」
みたいなことを説明しました。

すると社長の母親に
「そんなに社長社長って、社長にばっかり責任負わせて可哀想でしょ!」
と言われました。呆れました。

じゃあ何のために上の立場の人がいるのかと。

やはりそうやって、何から何まで面倒を見て何かあったら助けてあげて、と育てられてきたのでしょうね。

二代目社長の頼り癖

甘やかされて育ち、身の回りのことは自分の母親に世話をしてもらってきました。

やってもらう、教えてもらうばかりで、自分のチカラで解决するという能力が欠けています。

先日社長の机の前に、社長の汚い文字でこう書かれた紙が貼られました。

自分はラッキーだ
自分はついている
自分は幸運だ

技術レベルを上げる努力もしないで、運に頼るのかと心底呆れました。

日々努力をして、もう何もできることがないというときに、運に頼るならわかります。しかし日々難しい仕事から逃げている人ですし、そもそもがパラメータを「運の良さ」に全振りしているような人なので、これ以上運に触れるポイント残っていないでしょう、と。

運に任せる前に、己の技術を高めたり、人が辞めない会社を作る努力をしてほしいです。

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二代目社長はブーメランを投げまくる

どこかで聞いた言葉だったり、気に入ったフレーズをドヤ顔で従業員に話すことがよくあります。
どれもこれも「お前が言うな」と思うことばかりです。

「人は苦労をしないと成長しない。僕も若いころに散々苦労をしてきた」

技術レベルがないので、製作可否もろくにわからず、安請け合いで難しい仕事を取ってきます。社長は利益率が高く簡単な仕事を独占し、従業員に難しい仕事を丸投げです。

図面を見た従業員が、製作できるかどうかわからない旨を伝えると間違いなくこの言葉を言われます。

技術レベルが社内で一番低く、逃げ癖のついている人にこう言われてカチンと来てしまい、社長と口論になり会社を去った人が数人います。

学生時代は親のお金をふらふらと遊び、家を飛び出したものの数日で逃げ帰り、親の会社で面倒を見てもらった人に言われたくはないです。少なくとも苦労してきたようには見えませんし、若い頃もいい思いをさせてもらったと自分でよく言っています。

「失敗から学ばないと成長しないからね」

製作中に失敗したことを伝えると間違いなく言われます。

僕の会社は、僕が入ってからの5年間で離職率は約90%です。

「人が辞めるたびにうちの社長は、経営者失格じゃないかと悩むのよ」と社長の母親が言っていました。毎回人が辞める(辞めさせる)たびにしっかりと再発防止のために考えていたら、驚異的な離職率は叩き出さないと思います。

そもそも先代が亡くなり、二代目になったタイミングで大量に人が辞めたそうです。社長の母親は当時のことを「社長(息子)はみんなにいじめられた」と言っています。

こういう考え方では何も学べません。

先代のときは十数人ほど従業員がいたそうですが、現在の従業員は出戻りの先輩を含めて3人。先代が亡くなってから10年ほど経つようですが、その間ずっと従業員数が2,3人で頻繁に人が入っては辞めるを繰り返しています。

先代のころよりも従業員数が増えていない会社には未来は無いと思われます。

「僕から言わせると、現状維持は衰退」

そもそも「現状維持は衰退」とは僕が1年目のときに皮肉を込めて社長へ言ったものです。

僕の会社の社長は、人からの言葉で気に入ったものがあると自分の言葉にする癖があります。そして元々の出どころを忘れて、言われた本人にも自慢げに披露してしまうのです。

本当に現状維持が衰退だという考えであれば、簡単な仕事をして技術レベルをあげる努力をしていないなんてことないでしょう。

率先して難しい仕事に挑戦して、従業員にその背中を見せてくれるリーダーであれば、この言葉も響きます。しかし難しい仕事は下に全部任せっきりで、利益率が高くて簡単な仕事を独占している人にこの言葉を言われても、何も響かないどころか苛立ちます。

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まとめ:努力をしない二代目社長が率いる会社に未来はない

以上、なぜ二代目社長がクズ・ポンコツ・会社を潰す・無能などと言われるのかについて考えてみました。

やはり「そこそこ裕福な家庭で甘やかされて育ったゆえの甘えの強さ」これが根底にあるのではないでしょうか。

もちろん全ての二代目社長がダメなわけではありません。ざっと調べただけでも、ユニクロやトヨタをはじめ沢山の企業が二代目社長であっても会社を成長させています。

しかし僕が働いている家族経営の町工場は、この社長のもとでは数年後に会社はなくなっているでしょう。こうやって書き出してみると自分の将来が不安で仕方がないです。

冒頭にも書いたとおり、泥舟から脱出する準備を整えなければなりません。

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