転職活動をゆるゆるとしています。
書類選考すらなかなか通りませんが、もしも通ったら面接があります。
自分としては人前で話すことやプレゼンは苦手じゃないと思っています。しかし先日頭の中で志望動機を言うシミュレーションをしたときに「まあ」と文頭にやたらと入れていることに気付きました。
そしてこんな本があることを知り、手に取ってみました。
なぜ「えー」「あー」などと無意識に出てしまうのかというメカニズムや、なくすための練習法なども書かれていました。
今回は「スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本」を読んだ感想を書きたいと思います。
「えー」「あー」うっかり出てしまう「フィラー」
『スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本』では「えー」「あー」などという言葉は「フィラー」と称しています。
フィラーとは「詰める・埋める」などの意味を持つ「fill」という単語に「er」を付けて「詰め物」「つなぎ」などという意味を持つ英単語です。
「えー」「あー」などとフィラーを連発している人がいると、「何回言うかな?」と気を取られて本題が頭に入らなくなることが多くあります。
フィラーは風邪のように伝染る
「フィラーは伝染する」と聞いて、イメージが湧くでしょうか? まさに風邪のように、集団感染する恐れがあるのがフィラーなのです。
P61-62
厄介なことにフィラーは伝染します。
子どもの頃にスポーツ選手のインタビューを見たときに「みんな『そうですね』と言ってから話しはじめるなあ」と思ったことがあります。野球選手しかり、力士しかり‥‥。
そしてそれは知らぬ間に自分自身にも感染っていたのでした。
以前インタビューされたことがあるのですが、僕も開口一番「そうですね」と言ってから話しはじめていたのでした。無意識って怖い。
今回僕がこの本を読むきっかけとなった、文頭の「まあ」も人から伝染したものです。
以前の働いていた会社で後輩が、発表しているときにやたらと「まあ」と言うなあと思ったことがありました。
意識をしたら自分にも感染っていたのでした。
なぜフィラーが出てしまうのか
雑談ではフィラーが出ない
ではなぜフィラーが出てしまうのか。『スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本』ではフィラーが出るメカニズムについて書かれています。
フィラーが出やすいシチュエーションというのはどういうものでしょうか。それを知っていれば、何らかの対処ができるかもしれません。
(中略)
1つは、相対する人などから「外圧」がかかったシチュエーションで、もう1つが自己の内面から外圧に対抗しようとする力、つまり「内圧」をかけられないシチュエーションです。
P38-39
つまりは会議やプレゼンといった緊張する場面だったり、話すことがまとまっていなかったり、緊張しているときなどにフィラーが出ます。
たしかに気心知れた人や家族との雑談ではフィラーは出ません。
自分のフィラーの原因を考えてみる
これらを参考に、自分がなぜフィラーが出てしまうのかと考えてみました。
僕はプレゼンや面接のときに「緊張していませんよ」「こういう機会慣れてますよ」と自分を大きく見せようとするフシがあります。
しかし本当は緊張しています。プレッシャーが掛かっているのでサッと本題に入れない。
そこで勢いをつけるために文頭に「まあ」と言っているのではないかと思いました。
また自分が「緊張していませんし、主導権を握っています」のフリをしたいのだけど、言葉と言葉の間が怖くて、それを埋めるように「えー」と言っているのではないかとも思いました。
フィラーが出るメカニズムを知ることで、自分のフィラーに対して適切な対策を打つことができます。
僕の場合は「ゆっくり話して、間を恐れない」ことと「文頭の『まあ』を飲み込む」ことを意識するように決めました。
フィラーを出さないためのトレーニング
自己肯定感とフィラー
自信とフィラーは直結します。
僕の場合も「本当は自信がないのに、堂々としているように見せたい」気持ちがフィラーの原因だとわかりました。
たしかに陽キャと呼ばれる人たちにはフィラーがないように思います。
本当のところは自分に自信が無いんだと思わされました。たしかにそのとおりだと思います。陰キャが無理して陽キャのフリをしているようなものです。
本書にも自信を獲得する方法としていくつか書かれています。
その中のひとつに
今まで行ったことのない集まりに出る。自分から人に話しかける
P123
というものがあります。
これは昔から自分が全然できません。
集まりに行っても話しかけられ待ちです。そもそも興味がある集まりを見つけても、知らない人たちのグループに入っていくことを恐怖に感じて参加しないことが多々あります。
今の自分はもっともっと前に出なければなりません。無職である以上、行動あるのみです。
行ったことのない集まりに参加して、そこでいろんな出会いがあるかもよ、と自分に言い聞かせるようにします。
フィラーを出さないためのトレーニングでわかったこと
『スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本』では、フィラーを出さないためのトレーニング方法として「鏡前1分間スピーチ」が紹介されています。
細かいやり方はありますが、シンプルにいうと「1分間鏡の前でスピーチをして録音してみる」だけです。
実際にやってみると、たった1度やっただけでもかなりの気付きがありました。自分の話し方について客観的に考えてみる機会はなかなかありません。
実際にやってみると、1分で話をまとめられませんでした。
ダラダラと無駄なことを話すのも「間が怖い」から適当に話しはじめてしまうのが原因だと思います。
しっかりと頭で組み立てて、簡潔に話す努力が必要だと感じました。
まとめ:フィラーの原因を知り、自分を知り、改善していくしかない!
なぜフィラーが出るのか。
自分の場合は、
- プレッシャーのかかる場面で自分を大きく見せようとしている
- 言葉の『間』が怖くて、まだ自分のターンであることのアピールしている
といったことが原因だと感じました。
この原因がわかっただけでも読んだ価値がありました。
- ゆっくり話して間を恐れない
- 簡潔にまとめるよう意識をする
この2点に気をつけて、相手にいい印象を与えられるようになりたいものです。