マーケティングに興味を持ち、まずは定番である「ドリルを売るには穴を売れ」を読もうと思っていたのですが、それがタイトルを変えて理論をバージョンアップしたものが「新人OL、つぶれかけの会社をまかされる」として出ていることを知りました。
さらにマンガ版があることを知り、マンガだからといって内容が薄いわけではないことがわかったので読んでみることにしました。
かつての僕だったら「マンガ版なんて楽をしたいやつが読むものだ! 」なんて考えだったと思いますが、読みやすいことが一番です。
短時間でマーケティングの入り口が勉強できるのが素晴らしく、これがきっかけとなってこのブログについて考えることがかなりありました。
「良いものを作る」だけでは選ばれない
生活をしていると選択の連続です。
何かを買ったときや食事をするときに決めたお店、ニュースサイトを見ていてタップした記事など、自分の意志で選んでいるつもりですが、それはマーケティングによって選ばされているのかもしれません。
「良いものを作っていたら売れる」なんて考えはすでに時代遅れですが、そう考えている人も未だに多いように思います。
僕自身もどこかでそう思っているような気がします。「いつか誰かに見つけてもらえる」なんて夢物語をどこか信じているのではないかと我ながら思います。
しかし選ばれたり、見つけてもらうのには理由があります。見つけてもらう努力をしているからです。
自分の経験から考えてみても、食事をするお店を決めるときにも「おいしさ」を軸にして決めていないことが多々あります。
僕の場合、食事のおいしさよりも居心地のよさや、ゆっくり話せるかということを第一に選んでいるような気がします。
僕1人の考えだけでも「おいしいものを作っていたら自然とお客さんがついてくる」という考えだけでは足りないということがわかります。もちろんおいしいに越したことはありませんが。
行き詰まるブログの運営
ここのところ、このブログが全然上手く行っていません。月報にもまとめていますが、かなり行き詰まっています。
3月から8月までは毎月アクセス数が増えていき、やりがいを感じていました。
8月から比べると40以上も記事が増え、記事が増えるのと比例してアクセス数がアップすると考えていたのですが、実際のところはアクセス数はほぼ横ばいです。
マーケティングの本を読むことにしたのも、ブログがかなり行き詰まっていることがきっかけでした。このままでは何のためにやってるかわからなくなって、ブログをやめるなと思ったからです。
ここでブログを辞めてしまったら、仕事を辞めたのに何の実績も作れず、自分には何も残りません。
逆に「この停滞をきっかけに色々と試行錯誤して、アクセス数がこんなに増えました!」となるのがストーリーとして最高です。だから、やるしかないんです。
これまではアクセス数を見ているだけだったのアナリティクスを少しだけ勉強してみると、わかってきたことが少しだけあります。それらを改善していくしかありません。
過去の記事はとても読みづらく質も低いです。「じゃあ今書いているこれ自体は質がいいのか?」と聞かれれば、大した差はないでしょうが。
それでも過去の自分が書いたものを読み直して質が低いと気がつけたということは、少しくらいは成長しているのだと思います。
少しずつリライトしているところです。
誰に向けて書いているのか
「ペルソナ」というマーケティング用語は知っていました。
ペルソナとは、そのサービスが主にどのような人に向けたものなのか具体的な人物像を決めることです。
スープ専門店「Soup Stock Tokyo」の「秋野つゆ」という架空の37歳女性が設定されたの有名な話です(実はペルソナではないらしいですが)。
ブログを始めるにあたり「ペルソナを設定するべき」というはわかっていました。しかし全くやりませんでした。結局どこかで「自分の好きなことを書くだけで人は集まる」と思っていたのでしょう。
その結果が誰にもアクセスされず、たまたまアクセスをされても誰にも響かないものが生まれました。
なぜそれを「良い」と思ったのか
「候補をいくつかネットで調べました。駅から近くて雰囲気のよさそうな所で」
P21-22
「そうだよな、そうやって決めるよな。でさ、今の真子の決め方にこの企画書にある『外食市場の動向』とか『人口構成の変化』なんて出てきたか?」
先述のとおり、日常生活は選択の連続です。そしてその選択にはマーケティングのチカラが働いています。
自分が何気なく過ごしている時間にもヒントがあるように思いました。
ダラダラとスマホを見ているときにタップした「ニュースサイトのタイトル」や、人にシェアした記事の内容、気に入ったブログなど、なぜ自分はそれを「選択」して「良い」と思ったのか。
そういったものを集めていくと、見えてくるものがありそうな気がします。行動経済学の本を読んだ後から考えると、システム1とシステム2を考慮して分析する必要がありそうですが。
人間が意思決定や情報処理をする際には、大きく分けて「直感的・無意識的」な「システム1」と、「論理的・意識的」な「システム2」の2つを使い分けています。
例えば、大きな看板に母国語で文字が書かれている場合、特に頭を使わずにパッと読めると思います。それに対し見慣れない文字で書かれているときは頭を使わなければなりません。
前者がシステム1、後者がシステム2を使っているときです。
何気なくタップしたのには理由があるはずです。理由を考えることが、より多くの人にアクセスしてもらうきっかけになりそうな気がしています。数日前から気になったものを集めるように心がけています。
この考えはSNSを伸ばす上でも必要だと思いました。
自分がなぜそのアカウントをフォローしようと思ったのか、その理由を考えていくことがSNSのフォロワーを増やすことに繋がりそうな気がします。
まとめ:マーケティングを学びはじめた自分は伸びしろしかない‥‥!
この本を読んだ結果、自分のブログのダメなところばかりが目につくようになりました。しかし、それは改善点だと思います。前向きに考えてやっていくしかありません。
ビジネスの場だけでなく、個人的なブログにもSNSにもマーケティングが活かせるに決まっています。この本をきっかけにこのブログが独りよがりでなく、読む人にとって価値のあるものになっていくことになるように。