1年ほど前に『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子著)を読みました。
当時、ブログに感想も書いたのですが、そのときは「自分を大切にすること」や「他人への感謝・褒め言葉」などが印象に残っていて、記事にもその話題が中心でした。
ところが1年経った今振り返ると、実は「普段は選ばないものを、あえて選んでみる」という部分が一番深く心に残っていたのです。
不思議なことに、ブログには全く書かなかったのにもかかわらず、行動に取り入れるまでになっていました。
今回は、その「あえて選ばない」を実践してみて気づいたことを書いてみようと思います。
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普段行かない場所に行ってみる
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本を読んでから、まずは行き慣れた場所を避けるようにしました。
- いつもは入らない飲食店に足を運んでみる
- 気になっていたけれど「敷居が高そう」だと感じていたお店に挑戦する
- 未知のエリアや観光地に積極的に足を伸ばす
これらをやってみてわかったことがあります。
もともと期待値が低いところへ行くため、ちょっとした良い面があるだけで「行ってよかった!」と感じられることが多いです。
これまで敬遠していたガヤガヤした雰囲気のお店は、最初から「自分は苦手かも…」と思っているので、多少の騒がしさやちょっとした嫌なことを目にしても気にならなくなります。
もともと「嫌な気持ちになるかも」と思っているので、少しのことでは動じません。
もはや「もっと早く行けばよかった」と思ったり、お気に入りのお店になることもあります。
「あえて」普段選ばないメニューを頼んでみる
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行き慣れた店に行く場合だとしても、いつもは頼まないメニューを選んでみるようにしました。
- 回転寿司で「一番食べたいもの」ではなく「一番食べたくないもの」をあえて注文してみる
- ファミレスのメニューを開いて「一番気が進まない料理は何だろう?」と考える
食べたくないと思っていたものを実際に食べてみると「意外とおいしいかも」「こんな味なんだ!」と新しい発見があります。
もちろん毎回必ずそうしているわけではありませんし、体質に合わないものは頼みません。
だけど普段選ばなかったものを選んで見る経験は、アタリでもハズレでも経験値がぐんと上がる気がしています。
江の島へ行って思い出したこと
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実は、神奈川県で生まれ育ったのに、ほとんど行ったことがなかった観光地の一つが江の島です。
家族で行った回数も少ないですし、妻とも江の島に行く機会はないだろうなと思っています。
しかし「あえて行ってみる」という気持ちが強まっていたので、先日一人で出かけてみたのです。
すると、昔に母や姉と来たときの記憶や、父と一緒に岩屋の洞窟を見て感動したことを思い出しました。
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思い立って行って見なかったら、そんな大切な記憶を一生思い出せずにいたかもしれません。
あえて行動範囲を広げることで、記憶や感情の扉も開かれたのだと感じています。
「あえて」を続けることで広がる可能性
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こうした体験を重ねるたびに、「選択肢」そのものが大きく広がっていくのを感じます。
好きなものを選ぶのは当然ですが、その一方で「これは合わないかも」「あまり興味が湧かない」と感じたものでも、あえて挑戦してみることで予想外のメリットを得られることがあるからです。
最近では、妻とも「旅行に行くなら、直感的にピンとこない場所をあえて選ぶのも面白いかもね」と話すようになりました。
結果的に、新しい文化や景色に触れて、思い出の幅も広がるはずだと思っています。
まとめ:いつもの選択肢から一歩外へ
以上、あえてを選んだほうが自分の可能性が広がる気がするよ、ということでした。
失敗してたとしてもそれはそれでいい経験ですからね。やっぱり自分には合っていなかったという発見でもあります。
「普段は選ばない」という選択を、ちょっとだけ取り入れてみることで、自分でも予想しなかった形で世界が広がっていくのだと思っています。
これからも意識的に「いつもの選択肢からあえて逸脱する」ことを続けていきたいと思います。