人差し指トラックボールマウスを導入して肩こりや腱鞘炎から解放!
そしてすべてが快適になる‥‥はずでした。
いざ使ってみると「なんか空回りする」「引っかかる」と違和感だらけだったのです。
ボールを変えたり、コーティング剤を試したり、最終的には有線モデルまで買った結果‥‥。
真犯人は「受信機との距離」だったんです。
この記事では、僕がトラックボールマウスの空回り問題で試したあれこれと、最終的にたどり着いた地味すぎる解決策について共有します。

人差し指トラックボールマウス空回り事件
初期装備のようなマウスを使って仕事をすること約1年。
だましだましやってきましたが、流石に右腕全体が爆発しそうなくらい痛く重くだるい。
これ以上マウスを持つことが無理だと思い、トラックボールマウスを導入しました。
右腕の痛みや肩こりから解放されて、トラックボールの操作にもなれて、毎日快適! という未来がすぐに訪れると思っていました。
しかしそれは、あまりに短絡的な予想だったんです。
導入してすぐに違和感を覚えます。
マウスをくるくる動かしても、ポインタがついてこない。
不満を感じながらも「まあ、トラックボールってそういうもんか」と思ってましたが、明らかにおかしい。
掃除をしようにも買ったばかりだから汚れていない。
初期装備の黒玉は精度が悪いというレビューを見たので、ボールの精度なのか? 滑りが悪いのか?
トラックボールの空回り対策①:初期の試行錯誤
ということで、トラックボールの空回り問題の改善のためにいろいろ試しました。
最終的には結構な出費をしたのですが、まず初期として以下を試しました。
- ペリックス製のボール(緑色)を導入
- シリコンスプレーで滑りをよくしてみる
- 釣具用コーティング剤「ボナンザ」を試す
ひとつずつ解説していきます‥‥。
ペリックス製の緑色のボール

マウスに関するレビューを見てみると、初期装備の黒いボールは精度が悪いということが多数書かれていました。
受かってすぐに空回り感じたので「これは黒玉のせいに違いない!」とペリックス製の緑色のボールを購入しました。
調べてみると赤い玉が一番センサーが読み取りやすいとの記述をみました。そのため、緑色でも大丈夫か? と思いながら好きな色なので緑色を選択。
使い始めてすぐに違いがわかりました。
確かに空回りが少ない。
‥‥しかし空回りはする。
好きな色ではなくて性能で考えて赤い玉にすれば良かったのかなあと後悔をしながら空回りする緑色のトラックボールを無理やり使っていました。
ダイソーのシリコンスプレーを試す

「トラックボールマウス 空回り」で検索をして対処法を調べました。
すると出てきたのが、掃除、シリコンスプレー、コーティング剤(ボナンザ)。
試しにボールを外してみてみますが、買ったばかりなので汚れは溜まっていません。
出来ることはシリコンスプレーとボナンザ。
ボナンザはAmazonで検索しても結構値段がするなと思い、ダイソーで売っているシリコンスプレーを購入しました。
確かにマウスの購入直後、初期装備の黒玉はすこしヌルヌルしていた覚えが。
そのヌルヌルが気持ち悪くて拭き取ってしまったのですが、それがいけなかったかもしれません。
ティッシュにシリコンスプレーを吹きかけて、それでボールを拭いてみました。
おお、これは初期のように少しヌルヌルしたボールに!
‥‥しかし効果は変わらず。
むしろ空回りが酷くなったような印象すらありました。
定番「ボナンザ」を試す

シリコンスプレーがいまいちだったので、ボナンザを購入しました。
釣具用のコーティング剤のようで、塗ることでフッ素の薄い膜でコーティングされるようです。
使い方は簡単。
- トラックボールに数滴ボナンザを出す
- 柔らかい布やティッシュなどで液をボール全体に伸ばすようになじませる
- 裏返したペットボトルキャップの上などに固定
- 半日ほど乾燥させる
- 柔らかい布やティッシュで乾拭きをする
仕事を終えてからトラックボールを取り外し、布にボナンザを数滴出して、ボールに塗り込みます。
ペットボトルキャップの上など、ボールが転がらないよう固定して帰宅。
翌日トラックボールを乾拭きして磨き上げ、マウスに装着。
効果のほどは‥‥とてもよい!
コーティングした直後はとてもスルスルと滑ります。快適だなー解決したなー最初からボナンザ買えば良かったなー。
と思ったのも束の間、数時間で空回りが発生します。
毎日のようにボナンザでコーティングをして帰宅してました。
トラックボールの空回り対策②:本格的な原因究明
ボナンザについて調べると、一度のコーティングで効果は数ヶ月持続するとのことです。
しかし毎日のようにボナンザを塗ってコーティングする日々。
さすがにおかしい。
ここまできたら原因を突き止めよう。問題を切り分けようと思いました。
考えられる原因はあと2つくらいだと思っていました。
- ボールがおかしい(黒や緑色のボールはセンサーが読み取りづらい?)
- マウスがおかしい(実は購入した個体がハズレだった)
ということで下記を試しました。
- ペリックス製の赤いボールを購入
- 有線タイプの同型モデルを購入
‥‥はい。出費がかさみました。
ペリックス製の赤いボールを購入

先述のとおり、トラックボールマウスのセンサーは赤いボールが一番読み取りやすいとのことでした。
そのため使っていた緑色のボールも空回りの原因かもしれないと思い、ペリックス製の赤いボールを購入しました。
これで空回りが解決すると思い、ぺリックスの緑色から赤色のボールへと変更。
‥‥空回りする!
同じくボナンザを塗ってコーティング。
これで原因はボールではないことがわかりました。
有線タイプの同型モデルを購入

残るはマウス本体。
無線のマウスそのものが実は原因だったのだ、ということで同型の有線マウスを購入しました。
‥‥空回りしない! めちゃくちゃヌルヌルに動いて快適!
赤いボールでも緑色のボールでも快適に動きます。狙ったところにポインタが移動します。
その後は快適にトラックボールマウスで業務をこなしました。
が、やはり有線であるという鬱陶しさを感じます。
ミーティングのたびにPCを持って移動するのですが、有線だとそのたびにケーブルが邪魔です。
ちょっとしたことですが、やはり無線のほうが快適。
どうにかならないものかと思い、ダメ元で試してみたところ、気付いたんです。
自分のデスクではPCスタンドを使っているんですが、会議室などに移動してフラットにPCを置くと、空回りしないということに‥‥!
真犯人は「受信機との距離」だった!

会社PCのUSBポートは左側。
僕は右利きなので、右手用のマウスを使っています。
さらにPCスタンドで傾けているので、マウスと受信機の距離は物理的に結構離れていたのです。

スタンドを使わず、フラットに置くと空回りしない。

「もしかして‥‥」と試しに、マウスをPCの左において受信機との距離を近づけてみると、空回りしない!
社用PCのUSB(TypeA)のポートは左側にしかついていません。
右側にはHDMIポートと、USB(TypeC)のポートがあります。
そこでUSB TypeCからTypeAの変換コネクタを購入しました。
US変換コネクタを使って、PC右側に受信機を刺してみたら‥‥劇的に改善!!

空回りも引っかかりも全く気にならなくなりました。ここまでの苦労(と出費)は何だったのか。
まとめ:トラックボールマウスの空回りはまず受信機を疑う!
以上、人差し指トラックボールマウスの空回り問題を解決するための試行錯誤をお届けしました。
お伝えしたいことは以下の通りです。
- まずは受信機との距離をチェック
- 本体やボールを疑うのはそのあとでも遅くない(が、初期装備の黒玉よりぺリックスを推奨)
- 距離が取れない構造なら、USB延長ケーブルやハブも検討の余地あり
試行錯誤は無駄じゃなかったですが順番が大事でした。
最終的には緑のボール×無線で快適に使えるようなり、見た目もかなり気に入っています。
遠回りした分、お金も出費しましたが、より一層愛着が湧きました。
あとは使わなくなったボールやマウス、ちゃんとメルカリで売ります‥‥。
同じように「トラックボールの挙動が変だな」と感じた人にとって、少しでも参考になれば幸いです。